移動通信を目的として作られたモバイルWiMAXの端末は持ち運んでいてもじゃまにならない重量とサイズをクリアするために、端末画面の表示領域が狭くなりがちです。
そのためWiMAXのモバイルルーターは小さい画面でも、ひと目で情報が伝わるように独自デザインのアイコンが多く設定されています。
目まぐるしく変わるアンテナの本数、通信するごとに増えていくギガバイトの数字。
その中に突然現れては消える矢印があるのですが、端末に何か不具合が起こっているのでは?と心配になる人もいるようです。
ですが安心してください。
この矢印はあなたのWiMAX機器が正常に機能している証拠なのです。
ここではWiMAXルーターに表示される矢印の2つの意味と、その見方を実際の機器を例に解説していきます。
WiMAXの画面に表示される矢印の意味
WiMAXの画面を見ていると、時々表示される様々な形の矢印が存在します。
この矢印はメーカーや端末によって形や意味合いが変わりますが、主に通信に関する情報を表示するマークとして扱われています。
「↑」はファームウェア更新通知
WiMAXの矢印の中であまりお目にかかれないのが、ファームウェアの更新を伝える矢印です。
新しいファームウェアがリリースされたときに利用者へ、アップデートの存在を教えてくれます。
ファームウェアはひっそりとリリースされることが多いので、この矢印でアップデートの確認をすることができます。
端末によって設定方法に違いはありますが 設定>アップデート で更新のアップデートを開始することができます。
速度制限にかかっていてもアップデートは可能です。
稀にしか表示されないアイコンですので、トラブルの心配をしてしまう人もいますが、アップデートを行えばアイコンは自動的に消えますので更新が終わるまで放置しておきましょう。
更新中はデータ通信や充電器の取り外しができないので注意してください。
更新通知の矢印が表示されたままでも利用に影響はありませんので、ファームウェアのアップデートは自宅で行いましょう。
「↑↓」は送受信
WiMAX機器によっては通信中、常に点滅を繰り返している矢印ですので、馴染みのある矢印でもあります。
上下または左右の矢印がWiMAX利用に連動して明滅することで、通信が正常に行われているか視覚的にチェックすることができるアイコンです。
長時間矢印点滅が停止、もしくは一方しか点滅しない場合は再接続や端末の再起動をしてください。
矢印の点滅で通信速度を知ることはできませんが、アンテナと並んで今の電波の状態をモニタリングするのに便利なアイコンです。
「↺」は回線接続中
プロファイルを変更した際、対応したモバイル回線に接続しようとする際に表示されるアイコンです。
アニメーションで回転するリサイクルマークのような形で厳密には矢印ではありませんが勝手に矢印に含めました。
接続設定を変更したときに表示されるので、通常利用の範囲で見ることのできるアイコンではありません。
アイコンの意味は説明書を読めば分かる
ここまで説明しておいて今更ですが、端末の説明書を読めばアイコンのデザインと意味は掲載されています。
私が確認できる範囲では、説明書の「基本操作」ページで解説されているのですが、文字もアイコンも小さく、目を凝らさないと見づらかったです。
これでは見落としても仕方がありません。
まとめ
WiMAX端末はメーカー側が意匠を凝らしたデザインですが、限られた面積ではある程度形が似てしまうのは仕方がないことなのかもしれません。
突然見慣れない表示がでてきても慌てないように、モバイル端末の説明書は一度目を通しておくことをおすすめします。