WiMAXはデータ通信量の上限なく利用できる便利なポケットWiFiです。
しかしWiMAXはどこでどんな端末を契約するのがいいのかがわかりにくいのが難点です。
この記事で紹介するポイントを押さえれば、性能がよくニーズに合った端末をより安く契約することができるようになりますし、利用中の「こんなはずじゃなかった」も防げますよ。
WiMAXの機種選び、ここを押さえれば迷わない!
WiMAXの端末選びの際には、抑えるべきポイントがいくつかあります。
- 最新の技術に対応しているか
- 自宅だけで使うか、それとも外出先でも使うか
- モバイルWiFiルーターのバッテリー駆動時間
ライフスタイルやどんなシーンで使いたいかに合わせて、自分に最も適したルーターを選びましょう。
最新の技術に対応している端末を選ぶ
WiMAXは通信技術の進歩が速く、WiMAX回線において下り最大220Mbps通信を実現してから440Mbps通信を実現するまでの期間は1年9ヶ月、そこからさらにLTE回線を併用したうえで708Mbpsという高速通信を実現するまではわずか9ヶ月ほどです。
契約時に最新でない機種を選んでしまうと、さらに前の技術しか使えないこともあり得ますから、WiMAXルーターを選ぶ際には、その時の最新技術に対応した機種を契約しましょう。
2019年5月現在のWiMAX最新ルーターは1月に発売されたばかりのW06で、WiMAX2+通信では下り最大558Mbpsに対応しており、LTE通信を併用したうえでUSB接続することで、最大1.2Gbpsという高速通信を実現しています。
WiMAXルーターで最大速度1Gbps以上の高速通信が楽しめるのはW06かホームルーターL02の2機種のみです。
ただしW06とL02ともにUSBやLANケーブルで有線接続せず、無線接続をした場合の最大速度は867Mbpsになります。
さらにW06やL02でもこの最大速度が利用できるのは東京都、埼玉県、愛知県、大阪府の一部エリアで、この速度はあくまで規格上の最大値であることに注意しましょう。
WiMAX2+の速度が速い理由
WiMAX2+の通信速度が下り最大558Mbpsになるのは、キャリアアグリゲーションと4×4MIMO、そして256QAMという3つの通信技術を採用しているからです。

出典:UQコミュニケーションズ
キャリアアグリゲーション(CA)
キャリアアグリゲーション(CA)は、異なる周波帯の電波を同時使用することで通信速度を上げる技術です。
WiMAX2+の場合、110Mbps通信の周波帯を2本束ねて220Mbps通信を実現していますが、それをさらに束ねて440Mbpsという速度にするには4×4MIMOという技術が必要なのです。
4×4 MIMO
4×4 MIMOは、送信側である基地局と受信側であるルーターにそれぞれ4本のアンテナを設置することで、よりデータを効率的に送る技術です。
そのため、下り最大440Mbps通信で利用するには、対応する基地局がある通信エリア内にいることと対応する機種を持つことの両方が必要です。

出典:UQコミュニケーションズ
256QAM変調方式
256QAM変調方式とは情報を送信する際の技術の1つです。
キャリアアグリゲーションや4×4MIMOが情報を送る道を広くするための技術だとすれば、256QAMは送る密度を高くする技術と言えます。
よりたくさんの情報を一挙に送れるようになるので、通信速度もアップするのです。
自宅でだけ使うか、外でも使えるモバイルルーターか
WiMAXルーターには、自宅に設置して使うホームルーターと外出の時にも携帯できるモバイルルーターがあります。
ホームルーターの最新機種L02は、有線LANでの接続を含めると最大42台までの通信機器を同時接続できるため、自宅だけでなく個人事業主や法人の小規模オフィスでも使えるのが特徴です。
ただホームルーターはコンセントがないと利用できません。
また、一人暮らしの自宅で使う場合ホームルーターだと留守の間は使わないだけでなく、外出時にスマホのデータ量を消費したり、もう1台ポケットWiFiを使うことになり不便です。
一人暮らしならば家でも外でも月間データ量上限なしのギガ放題プランを活用できるモバイルルーターを選んだほうが契約もまとめられて便利なうえに節約にもなりますよ。
バッテリー駆動時間
WiMAXのルーターにはハイパフォーマンスモード、ノーマルモードに加え、バッテリーセーブモードやエコモードと呼ばれる省電力モードがあります。
端末によってモードごとの動作設定は異なりますが、WiMAX2+の最大558Mbpsまたは440Mbpsの高速通信を維持できるのは共通してハイパフォーマンスモードなので、ハイパフォーマンスモードでの通信時間が長い端末がおすすめです。
また持ち歩く時間が長いときにも、休止状態での電池持ちが良いほうがモバイルバッテリーを持ち歩く必要性が減ります。
外出が多いヘビーユーザーほど、バッテリー駆動時間の長い端末を選ぶと良いですね。
LTE回線が使えるハイスピードプラスエリアモード
近年発売された機種であればWシリーズとWXシリーズの両方で、ハイスピードモードとハイスピードプラスエリアモードという2つの通信モードが使えます。
ハイスピードプラスエリアモードはWiMAX2+の電波を優先的に拾うものの、電波が届きづらい場所やエリア外ではau 4G LTE回線に自動的に切り替わるので、1つのルーターでシームレスに使えて便利です。
また、順次拡大中の下り最大1.2Gbps対応エリアはWiMAX2+とau 4G LTEのキャリアアグリゲーションによるものです。
LTE対応機種のデメリットは、2年契約をしていてかつauスマートバリューmineを適用していない場合、ハイスピードプラスエリアモードを使った月にはLTEオプション料が月額1,005円発生すること、ハイスピードプラスエリアモードを当月に7GB使ってしまうと通信速度制限がかかり、月末まで通信速度が128kbpsになることです。
そのためLTE通信を使うのは本当に必要な時だけに留めるようにしてください。
W06とWX05徹底比較!
最新機種W06とWX05の違いは最大通信速度と連続通信時間にあります。
スペックを比較しました。
![]() 引用:BroadWiMAX | ![]() 引用:BroadWiMAX | |
端末名 | W06 | WX05 |
---|---|---|
対応ネットワーク | WiMAX 2+/au 4G LTE | WiMAX 2+/au 4G LTE |
サイズ | 約H128×W64×D11.9mm | 約H111×W62×D13.3mm |
重量 | 約125g | 約128g |
最大通信速度 | 下り1.2Gbps/上り75Mbps | 下り440Mbps/上り75Mbps |
連続通信時間 | (ハイスピードモード:WiMAX2+) ハイパフォーマンスモード:約7時間10分 スマートモード:約9時間 バッテリーセーブモード:約11時間40分 (ハイスピードプラスエリアモード:WiMAX 2+、LTE) ハイパフォーマンスモード:約5時間 ノーマルモード:約6時間40分 バッテリーセーブモード:約10時間 | (ハイスピードモード:WiMAX2+) 通信速度優先モード:約8.1時間 ノーマルモード:約11.5時間 バッテリ持ち優先モード:約14時間 (ハイスピードプラスエリアモード:WiMAX 2+、LTE) 通信速度優先モード:約8時間 ノーマルモード:約10.5時間 バッテリ持ち優先モード:約13.3時間 |
W06を選ぶメリット
W06を選ぶ最大のメリットは、下りも上りも高速な通信ができる点です。
下りはWebサイトの閲覧や動画視聴など利用者側がデータを受け取る際に関係する速度で、上りはメールの送信や動画や画像をインターネット上にアップロードするなど利用者側がデータを送る際に関係する速度のことです。
そのため下り速度だけでなく、ブログやSNSで画像を載せるという場合には上りの速さも重要なポイントとなるでしょう。
まさにW06は下り1.2Gbps、上り75Mbpsという高速な速度に対応していることから、どんな利用方法でもストレスなくスムーズに通信できる機種であると言えます。
- 上りも下りも通信速度は速ければ速いほど良い
- 1日の外出が長時間ではない
- とにかく最新端末が使いたい
という場合はW06がおすすめです。
WX05を選ぶメリット
WX05はバッテリー駆動時間が長いのがメリットで、最大で14時間もの連続通信時間を実現することができます。
1日の外出時間が長い場合や、充電を忘れてしまうことが多いという場合にはバッテリー持ちが良いのは嬉しいですね。
そしてバッテリーの交換ができますから、利用期間の途中でバッテリーが劣化したり予備のバッテリーを持ち歩いたりしたいときにも安心です。
さらにWX05のクレードルには独自の拡張アンテナがついているため、セットで利用すれば他機種よりも安定した通信が室内で可能になります。
また、クレードルにはLANポートが搭載されているため、無線に対応していない古いタイプのパソコンでもWX05と有線LANによる接続ができるのです。
- 外でも使うが家でもより安定した通信を確保したい
- 長時間持ち歩くのでバッテリーが長持ち、あるいは交換できる方が良い
- クレードルを併用して有線LAN接続をしたい
という場合はWX05がおすすめです。
契約前に希望の機種をお試しする方法は?
UQコミュニケーションズには「Try WiMAX」というWiMAX機器のお試しレンタルサービスがあります。
端末の発送日から起算して15日以内に返却する仕組みで、利用したからと言って必ずUQコミュニケーションズで契約しなければいけないわけではありません。
在庫がない場合は待ちが発生しますが、希望の機種をレンタルして実際に自宅や生活圏で使ってみることができるので、契約時に選ぼうとしている機種が自分に合うのか確認できます。
Try WiMAXを利用できるのは日本国内在住の20歳以上で、申し込み時に本人名義のクレジットカード(デビットカードは利用不可)の登録が必要となります。
端末本体だけでなくクレードルセットを借りることもできるので、様々な生活シーンで試せますよ。
クレードルを買う必要はある?
結論を先に言えば、自宅では有線LAN接続をしたいという場合以外、クレードルを買う必要はありません。
WX05の場合は電波を集めるアンテナが専用クレードルについているので購入する価値はありますが、W06はそもそもクレードル自体が廃止されています。
W06でWiFiの無線接続より速い通信を望むのならPCにUSB接続する方法もあります。
USB接続なら無線の電波干渉によるロスが減るため、UQコミュニケーションズの調べによると実効速度380Mbps以上も可能になるばかりでなく、充電も同時にできるのは魅力的ですね。
WiMAXを使い始めるなら、新規契約時のキャンペーンを行うプロバイダで最新機種を契約するのが大原則です。
月額料金が安かったり、高額のキャッシュバックを受けられたりなどの特典があればトータルコストが下げられますし、最新に近い端末ほど高速通信に対応していたり使い勝手に配慮されていたりします。
当サイトのおすすめは次の組み合わせです。
- プロバイダ:BroadWiMAX(月額料金が安く確実にお得)
- 端末:WX05(連続通信時間が長くバッテリー交換可能、ワンタイムHS+Aモードが使いやすい)
- プラン:ギガ放題プラン(データ消費量の上限を気にしなくてよい)
使い勝手の良い端末で、今すぐデータ量の上限を気にしないモバイルインターネットを始めてください。