WiMAXからWiMAX2+への変更はお得なキャンペーンを適用して行うことができます。
WiMAX2+に変更することで飛躍的に高速なインターネット通信を行うことができ、WiMAXは2020年3月末で停波が決まっていることから、現在WiMAXを利用している場合はWiMAX2+への変更がおすすめです。
また、プロバイダによってはWiMAX2+の通常プラン・ギガ放題プランの変更は月単位で何度でも行うことができます。
そのため、最初は低価格な通常プランを利用しつつ、データ通信量が多いことがわかったらギガ放題プランに変更するフレキシブルな運用が可能なのです。
WiMAXからWiMAX2+へのプラン変更について
2013年10月にWiMAX2+がリリースされて以降、それまで主流であったWiMAXからの乗り換えが各プロバイダで推奨されています。
なぜなら旧WiMAX端末からWiMAX2+へ変更したほうが様々なメリットがあるからです。
さらにWiMAXは2020年3月末を持ってサービスを終了し使えなくなってしまいますので、ギリギリになって焦ることのないようできるだけ早く乗り換えを検討してください。
WiMAXとWiMAX2+通信速度の違い
WiMAXの速度はもともと下り最大40Mbps/上り最大10.2Mbpsでしたが、使用していた周波数の帯域が一部WiMAX2+用に切り替えられたことにより2015年9月には下り13.3Mbpsに低速化されました。
結果、2017年9月には下り最大速度558Mbpsを実現したWiMAX2+の方が実に40倍以上も高速です。
そのためWiMAXを停波するギリギリまで使い続けるよりも、1日でも早くWiMAX2+へ切り替えた方が快適な通信環境を確保できます。
WiMAX2+リリース当時はWiMAXの方が提供エリアは広かったのですが、現時点では変わらないのでその点でもWiMAXを使い続けるメリットはありません。
WiMAX2+には通信速度制限がある
WiMAX2+では月間データ通信量の制限がないギガ放題プランでも3日間のデータ使用量が10GBを超えると混雑回避のため通信速度制限がかかる一方で、WiMAXにはその制限がないことからあえてWiMAXにとどまろうとするユーザーもいます。
しかし、WiMAX2+で混雑回避のための速度制限が発生しても制限後の速度は1Mbps程度なのでサイトの閲覧は支障なく標準画質の動画視聴もできるほどですし、制限がかかるのも10GBを超えた日の翌日18時から翌々日の2時までという短時間です。
大手携帯キャリアが行っている制限速度(月末まで128Kbpsへ低速化)と比べても通信制限による影響は少ないといえます。
WiMAX2+ならauスマートバリューmineへ加入できる
auスマートフォン・携帯を利用している場合は、WiMAX2+へ変更することによってauスマートバリューmineへ加入することができるようになります。
auスマートバリューmineとは、auユーザーで対象の料金プランを契約している場合、WiMAX2+の契約をして加入手続きをすると毎月の携帯利用料金から最大1,000円の割引が受けられるサービスです。
加入するにはauショップまたはKDDIお客様センターにて手続きが必要となりますが、auユーザーならお得になるので忘れずに申請しておきましょう。
WiMAX2+への乗り換えにはキャンペーンを活用できる
WiMAXからWiMAX2+への乗り換えに関してはお得なキャンペーンを適用することができます。
UQコミュニケーションズの特典を一例として挙げました。
特典 | 詳細 |
契約解除料0円 | 利用中のWiMAXで発生する契約解除料が0円になる |
登録手数料0円 | 機種変更に伴う登録料が0円になる |
端末代金0円 | WiMAX2+のルーターが0円になる |
ギガ放題プラン割引 | UQ Flatツープラスギガ放題プランの月額料金が最大2年間3,880円から3,696円へ割引される (2年自動更新あり・2年自動更新なしの場合) |
WiMAXで使い続けたモバイルWi-Fiルーターが、バッテリーの持ちが悪くなったなどの弊害がでている場合、この機会に端末を0円で交換できるのもWiMAX2+への乗り換えの決め手になるでしょう。
ちなみにWiMAX2+用のモバイルWi-Fiルーターを新たに購入する場合、定価で20,000円程度かかります。
なお、変更前の契約期間は引き継がれず、WiMAX2+で新たにカウントされる点には注意が必要です。
WiMAX2+への移行と同時にプロバイダを変更する場合、キャンペーンは適用されないので、WiMAXを利用しているプロバイダでWiMAX2+へ移行するようにしましょう。
WiMAXからWiMAX2+へ切り替えることによるデメリットはないので、迷っている場合でも間違いなく乗り換えをおすすめします。
WiMAX2+でのプラン変更(通常プラン⇔ギガ放題プラン)について
WiMAX2+では、月間データ通信量7GBまで高速通信が使える通常プランと月間データ通信量の制限がないギガ放題プランを1ヵ月ごとに何度でも変更することができます。
たとえばBroad WiMAXの場合、ギガ放題プランは月額3,752円、通常プラン(ライトプラン)は月額2,999円と差があるのでデータ量をあまり使わない場合はライトプランの方がお得です。
普段は通常プランを契約しておいて、旅行や出張などで大量に外出先での通信が発生しそうな場合だけ翌月にプラン変更しておいてすぐに元に戻すといった利用も可能です。
WiMAX2+ならこのように賢く通常プラン・ギガ放題プランを使い分けることができます。
ただし、UQコミュニケーションズとBIGLOBE WiMAXでは通常プランの取り扱いを終了したため、2019年10月以降に新規申し込みした場合はギガ放題プランと通常プランの変更ができないことに注意してください。
プラン変更手数料
Broad WiMAXのように通常プランとギガ放題プランの変更が可能なプロバイダでは、変更後のプランは翌月初日から適用され変更手数料もかかりません。
ただし、プロバイダによってプラン変更の締め切り日が異なるので注意してください。
たとえばBroad WiMAXでは毎月25日までをプラン変更の締め日にしているので、26日以降にプラン変更の申請をすると翌々月からの適用となります。
こういった点さえ気を付ければ手数料がかからず手軽にプラン変更できるので、最初は通常プランを契約しておいて思っていたよりデータ通信量を多く消費するようであればあとからギガ放題プランに変えたり、逆にギガ放題プランを最初に契約していて月に7GB以下の通信量で収まっているなら通常プランに変えたりといった利用を検討してもよいでしょう。
契約した月数と契約解除料の関係
WiMAX2+では契約期間ごとに契約更新月があり、更新月以外に解約する場合には契約解除料が発生します。
契約解除料はプロバイダによって差がありますが、多くのプロバイダでは以下の金額となっています。l
契約開始月を1ヶ月目とした契約期間 (2年契約の場合) | 契約解除手数料 |
1~13ヶ月目 | 20,900円 |
14~25ヶ月目 | 15,400円 |
26ヶ月目(更新月) | 0円 |
27ヶ月目以降(更新月を除く) | 10,450円 |
2年契約の場合は25ヶ月目が契約満了月、26ヶ月目が更新月となり、解約しなければまた2年間の契約が自動更新されます。
長く契約した方が契約解除料は安くなりますが、同じ契約期間でプラン変更の場合は契約期間がそのまま引き継がれるので安心してください。
なお、UQコミュニケーションズとBIGLOBE WiMAXは2019年10月に登場した新料金プランにより、契約期間や契約解除料も他社と大きく差が開きました。
UQコミュニケーションズの契約解除料はこちらです。
契約開始月を1ヶ月目とした契約期間 | 2年契約自動更新ありの契約解除料 | 2年契約自動更新なしの契約解除料 | 期間条件なしの契約解除料 |
---|---|---|---|
1~24ヶ月目 | 1,000円 | 1,000円 | 0円 |
25ヶ月目(契約満了月) | 0円 | 0円 | 0円 |
26ヶ月目(契約更新月) | 0円 | 0円 | 0円 |
27ヶ月目 | 0円 | 0円 | 0円 |
28ヶ月目以降(契約満了月・契約更新月とその翌月を除く) | 1,000円 | 0円 | 0円 |
このように利用している期間に関わらず契約解除料は最高でも1,000円と、契約期間内に途中解約した際の負担がかなり軽減されるようになりました。
なお、BIGLOBE WiMAXでも契約解除料は1,000円ですが、最低利用期間が1年になったため契約開始13ヶ月目以降は契約解除料が一切かかりません。
今後はUQコミュニケーションズやBIGLOBE WiMAXのように契約解除料の見直しをするプロバイダも増えていくのかもしれませんね。
通常プランに変更する場合の注意点について
通常プランでも月間7GBまで高速な通信が利用できるので、WiMAXであまりネットを使わない場合はギガ放題プランよりもお得です。
ちなみに月間7GBでは、目安として以下のような利用ができます。
サービス内容 | 消費データ量 | 月間7GBの目安量 |
ホームページの閲覧 (Yahoo!トップページの場合) | 約300KB | 約23,000回 |
テキストメール | 約30KB | 約477,000回 |
LINEのメッセージ送受信(1往復) | 約5KB | 約1,400,000往復 |
LINEでの音声通話(1分間) | 約0.5MB | 約15,400分 |
LINEでのビデオ通話(1分間) | 約5MB | 約1,400分 |
YouTube標準画質【360P】での動画閲覧(5分間) | 約20MB | 約350回 (約28.7時間) |
YouTube HD画質【1080P】での動画閲覧(5分間) | 約100MB | 約70回 (約5時間50分) |
この表をご覧いただいてわかるように、ホームページの参照やメールの送受信、LINEでのメッセージ送受信、音声通話のようなデータ量の少ない通信だけで月間7GBものデータ通信量に達してしまうことは通常ありません。
そのため、たとえばスマートフォンはウェブ閲覧やLINEのメッセージ・音声通話ぐらいしか使わないのであれば通常プランの利用で十分です。
その一方でビデオ通話や高画質な動画視聴では飛躍的に消費される通信量が多くなります。
こういった大容量のデータが送受信される通信を日常的に行うのであれば、ギガ放題プランがおすすめです。
データ使用量が7GBに達した場合
仮に通常プランの利用で7GBのデータ通信量を消費した場合、月末まで最大128Kbpsという非常に低速な通信速度に制限されてしまいます。
最大128KbpsではLINEでのビデオ通話やYouTubeでの動画視聴はできません。
それだけでなくホームページを見るだけでも、表示されるまでに時間がかかり快適ではありません。
WiMAX2+ではデータ量を追加購入できない
WiMAX2+ではデータ通信量を追加で購入できない点も注意が必要です。
そのため、携帯のパケットで通信する場合や外出先のWi-Fiスポットを利用する場合などを除き、通常プランで7GBのデータ通信量を消費した場合は当月末まで快適にインターネットが使えなくなってしまいます。
携帯キャリアなどではデータチャージによって低速化を解除することができますが、WiMAX2+の場合は月末まで我慢して使い続けるしか方法がありません。
ギガ放題プランに変更する場合の注意点について
ギガ放題プランなら月間データ通信量に上限が設けられないので、動画視聴やビデオ通話のようなデータ通信量が多いサービスを頻繁に行う場合は便利です。
逆に、スマートフォンでのウェブ参照やLINEでのメッセージやり取り・音声通話ぐらいしかWiMAXを利用しないのであれば、ギガ放題プランは宝の持ち腐れになる可能性があり通常プランがおすすめです。
なお、ギガ放題のプランの利用にあたっては2つ注意点があります。
一応存在する通信制限
まず1つ目、WiMAXでは回線の混雑を防ぐため3日で10GBの通信量を消費した場合に翌日の18時から翌々日の午前2時まで通信速度の制限がかかることです。
この制限はギガ放題プランを利用している場合でも例外ではありません。
ただし、この制限に抵触したとしても制限後の速度は1Mbpsと比較的高速です。
1Mbps程度ならホームページの参照はもちろん、標準画質の動画視聴も快適に行えるので普段のインターネット利用で支障を感じることはほとんどないでしょう。
たとえば数十MB・数百MBを超えるような大容量データのアップロード・ダウンロードをする際や、大人数でのビデオ通話(Skypeのグループビデオの推奨速度は8Mbps)をする時のように、より高速な通信を求められる時だけ不便に感じると考えられます。
ただし制限がかかる時間帯以外は通常通り利用できるので、速度制限による影響は少ないといえます。
ハイスピードプラスエリアモードは諸刃の剣
次の注意点はハイスピードプラスエリアモードを利用した場合です。
ハイスピードプラスエリアモードでは、LTE対応端末で面倒な契約なしにWiMAX2+の通信に加えau 4G LTEの利用が可能です。(WiMAX2+とau 4G LTEは端末により自動選択)
WiMAX2+も提供エリアが広がったものの、郊外や建物の奥まった場所ではWiMAX2+よりau 4G LTEの方がつながりやすい傾向があります。
一見ハイスピードプラスエリアモードはエリアが広がり、WiMAXの弱点でもある室内のつながりやすさが格段に向上しますが、良いことばかりでもありません。
ギガ放題プランでも月間データ量に上限が設けられる
通常プランはもちろん、ギガ放題プランを契約しているユーザーもこの制限の対象となります。
そのためハイスピードプラスエリアモードを利用する必要がある場合は、ギガ放題プランでもデータ通信量に気を付けて、本当に必要のない時以外は使わないようにしましょう。
オプション料金が発生する
通常プランでもギガ放題プランでもハイスピードプラスエリアモードを利用した月は、LTEオプション料金の1,005円が追加で発生します。
ただし3年契約のプロバイダや、3年契約でなくてもauスマートバリューmineへ加入すればLTEオプション料が無料になるので、WiMAX2+エリア外や電波が届かない場所でよくネットを使う場合はそういった方法で契約するのがおすすめです。
まとめ
WiMAXからWiMAX2+へのプラン変更は、高速な通信が行えるほか特にデメリットもなくお得なキャンペーンを適用できることからおすすめです。
また、WiMAX2+の通常プラン・ギガ放題プランの変更は、契約期間が短くなるプラン変更の場合とを除き無料で何度も行うことができます。
まずは低価格な通常プランでWiMAX2+の契約を開始して、思ったよりデータ通信の消費が激しいようであればギガ放題プランに変えたり、旅行や出張などでデータ通信量が多い月だけギガ放題プランに変えたりすることもできます。
このようにご自身の利用にあわせて最適なプランをフレキシブルに選べる使い勝手の良さがWiMAX2+のメリットなのです。