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WiMAXのノーリミットモードの機能と使い方まとめ

投稿日:2017年2月9日 更新日:

WiMAXのプロバイダが提供する通信方式には、機器の標準モードでWiMAX2+通信のハイスピードモード、au 4G LTEを利用し電波の弱い場所やエリア外での通信をカバーできるハイスピードプラスエリアモード、そしてWiMAX通信のノーリミットモードがあります。

中でもハイスピードモードとハイスピードプラスエリアモードは通信速度制限の対象になるため、決められた容量を超えてデータを消費すると通信速度制限にかかり、下りの最大速度がメールが使える程度でほとんど実用に耐えない128kbpsあるいは動画を観るには厳しい1Mbpsになります。

しかしノーリミットモードは速度制限の対象外なため、いわゆる通常プランやハイスピードプラスエリアモードを利用したときの月間データ通信量7GB制限や3日で10GB以上利用したときの制限を全く気にせず使えます。

 

ですが2017年現在、WIMAX通信を利用するノーリミットモードを必要に応じて選択することは非常に難しいです。

現在の主流はWiMAX2+を利用したハイスピードモードにあり、手動で通信モードをノーリミットモードに切り替えられるモバイルルーターが少なかったり、新しい機種の場合そもそもノーリミットモード非対応なことも。

また現在は下り最大13.3MbpsながらWiMAX通信に割り当てられた周波数帯が残っていますが、UQコミュニケーションズの計画からいずれWiMAX通信が停波される可能性があります。

そのため、現時点ですでに使いづらくなっているノーリミットモードの活用を考えるより、下り最大440Mbpsとより速くなったWiMAX2+通信を制限と付き合いながらうまく活用するほうが、WiMAXの良さを最大限体験できておすすめです。

 

WiMAXのノーリミットモードとは?

 

WiMAXと一口に言っても、WiMAXプロバイダが提供する通信モードは3つあります。

ハイスピードモードとハイスピードプラスエリアモードには通信制限がかかりますが、ノーリミットモードはどれだけ使っても速度制限の対象にならないのが特徴です。

 

WiMAXの3つのモード

 

WiMAXの3つのモードは、それぞれ異なる通信方式を使用しています。※1

  • ノーリミットモード:WiMAX通信を利用
  • ハイスピードモード:WiMAX2+通信を利用、WiMAX端末の標準モード
  • ハイスピードプラスエリアモード:WiMAX2+とau 4G LTE回線を利用

 

ノーリミットモード

 

ノーリミットモードはWiMAX通信を利用したモードですが、現在の主流は下り最大440Mbps通信が可能なWiMAX2+通信にあるほか、UQコミュニケーションズをはじめ各プロバイダがユーザーに対しWiMAX2+への乗り換えを推していることもあり、最新ルーターの中にはこのモードを搭載していないものもあります。

最大440Mbpsでの通信が可能なWX04やW04、ハイスピードプラスエリアモードを利用し最大370Mbpsでの通信が可能なW03ではノーリミットモードを使うことはできません。

WiMAXの通信速度は当初下り最大40Mbpsでしたが、WiMAX2+のキャリアアグリゲーションが進んでいるエリアでは13.3Mbpsまで速度が低下しています。

 

ただノーリミットモードは速度制限の対象外なため、ノーリミットモード搭載機種を持っていれば、理論上は月間7GB制限や3日間10GB制限にかかわらず利用し続けることが可能です。

速度こそWiMAX2+には大きく劣るものの、動画を観られる程度にはスピードが出るWiMAXをハイスピードモードの速度制限下に使えたら便利ですね。

しかし、WiMAX2+のエリアとWiMAXのエリアはほぼ重複しており、自動で通信モードを切り替えるWX02などの機種では優先的に標準モードとなっているハイスピードモードのWiMAX2+の電波を拾う仕様なのでノーリミットモードでの通信をする機会は少ないです。

動画も超高画質でなければギリギリ視聴できますし、ノーリミットモードを選んで使うことができれば速度制限を回避できます。

しかし現在の機種ラインナップでは通信モードが自動選択か、そもそもノーリミットモード非対応のためその「選んで使う」が非常に難しいのです。

 

ハイスピードプラスエリアモード

 

ハイスピードプラスエリアモードは、au 4G LTE回線を利用してWiMAXの電波が弱い場所やサービスエリア外での通信にも対応できるモードです。

WiMAX2+の電波が届くところではWiMAX2+を、届かないところではLTEを自動的に選んでつなぐので、スマートフォンのテザリングなどを利用することなく1つの端末でシームレスに通信を続けられます。

また地域によっては、異なる周波帯の電波を束ねて通信速度を上げる技術「キャリアアグリゲーション(CA)」によって東京、名古屋、大阪の都市圏を中心に最大440Mbpsの通信速度を実現しているのがハイスピードプラスエリアモードの大きな強みです。

 

しかし、いったんこのモードに設定するとLTEオプション料の月額料金1,005円が別途加算されるほか、それ以降のWiMAX2+通信とau 4G LTE通信でのデータ量合計が当月は7GBまでに規制されます。※2

ギガ放題プランに加入していてもこの通信量制限を免れないばかりか、7GBを超えるとその月の末日まで通信速度が128kbpsと実用に耐えない速度まで落ちてしまうので、使いやすい制度ではありません。

 

ハイスピードモード

 

ハイスピードモードはWiMAX2+通信を利用した、現行機種の標準モードで、ギガ放題プランを契約していればこのモードでの通信の月間データ量制限はありません。

キャリアアグリゲーションと送受信側双方で4本ずつのアンテナを使用し通信量を増やす技術4×4MIMOによって2017年4月現在下り最大速度440Mbpsを実現しています。※3

440Mbps通信の対応ルーターは2017年4月現在W04、L01、WX03に限られますが、それ以外の機種でも多くは下り最大220Mbpsの通信速度での利用が可能です。

 

直近3日間で10GB以上使用したときの速度制限はありますが、10GBというデータ通信量はオンラインゲームをしたり超高画質の動画を長時間鑑賞したりしなければそう簡単に使いきれません。

もし使い切ったとしても、10GBに達した日の翌日18時~翌々日午前2時の間に速度が最大440Mbpsから1Mbpsに制限されるだけなので、それ以外の時間に使う分には何ら支障がありません。※4

また1Mbpsなら、ネットサーフィンやSNSの閲覧、メッセージのやり取りにはそれほど困りません。

高速通信ができて、速度制限中でも制限がかかる時間帯をずらして使えば完全無制限での利用も可能なハイスピードモードが、WiMAXを契約する最大の利点です。

 

WiMAX2+通信とWiMAX通信の違い

 

WiMAX2+とWiMAXの最大の違いは、その通信速度です。

現在WiMAX2+の最大回線速度は440Mbpsで、一方WiMAXは40Mbpsですが、WiMAX2+のキャリアアグリゲーションに対応している地域では13.3Mbpsしか出ません。

その理由は、WiMAX通信で利用していた周波帯をWiMAX2+通信に割り当てたことです。

WiMAXはもともと、過疎地や光回線の敷設が困難な地域において高速通信を可能にする無線技術として開発された経緯があります。

 

今後の展望として、WiMAX2+の通信速度の高速化を図るために、現在WiMAXで利用している周波帯をすべてWiMAX2+に切り替える可能性があります。※8

そうなると、WiMAXの停波、つまりノーリミットモードの廃止がなされるでしょう。

 

ノーリミットモードが実用的でない理由

ノーリミットモードを手動で選択できる機種が入手困難

ノーリミットモードに対応する機種には、手動で通信モードを切り替えられる機種とそうでない機種があります。

なお、2016年12月に発売されたWX03やそれより後に発売された最新機種はノーリミットモード非対応です。

 

ノーリミットモードとハイスピードモードの切り替えが自動で行われる機種

WX02

下り最大220Mbps通信に対応した機種で、2015年11月に発売されました。

WiMAX通信に対応するものの、手動でノーリミットモードに切り替えて使うことはできません。

 

WX01

世界で初めて下り最大220Mbps通信に対応した機種で、2015年3月に発売されました。

WiMAX2+が使用する周波数帯を増やして下り最大220Mbps通信を実現したことで、WiMAX通信はそれまでの下り最大40Mbpsから13.3Mbpsへと低速化しました。

この機種も手動でノーリミットモードに切り替えることはできません。

 

手動でノーリミットモードに切り替えができる機種

URoad-Home2+

WX01と同時期の2015年3月に発売された、WiMAX2+に初めて対応したホームルーターです。

WX01と違い下り最大220Mbps通信に対応しないものの、手動でノーリミットモードを選ぶことができます。

ただホームルーターなので、常に持ち歩いて利用することはできません。

 

URoad-Stick

WiMAX2+通信が使える唯一のUSB機器で、2015年1月に発売されました。

下り最大110Mbpsの通信が可能ですが、パソコンのUSBポートに直接挿して利用できる分、他の無線機器との干渉が減りつながりやすいです。

 

NAD11、HWD14、HWD15

ノーリミットモードを手動で選択できるモバイルルーターはこの3種で、HWD14とその後継機種HWD15は、au 4G LTE通信を利用するハイスピードプラスエリアモードも利用可能です。

ただHWD14は2013年10月、NAD11は2014年6月、HWD15は2014年7月の発売で、現在ではプロバイダでの取り扱いはありません。

もしどうしても使いたければ、白ロムを入手し、SIMカードを挿して利用することになります。

 

ハイスピードプラスエリアモードとノーリミットモードの両方が使えるメリット

ギガ放題に加入していても、当月にハイスピードプラスエリアモードの利用が7GBを超えるとハイスピードモードでの通信も速度制限の対象になるのがハイスピードプラスエリアモードの大きなデメリットです。

速度制限に関係なく使えるのがノーリミットモードの最大のメリットですが、LTEオプションに対応した端末の多くはWiMAX通信に非対応。

一方HWD14とHWD15は、手動でノーリミットモードに切り替えられるだけでなくハイスピードプラスエリアモードも使えるので、WiMAXの電波が届きづらい場所でLTE通信を使い、速度制限にかかったらノーリミットモードに切り替えて回避できる理想的な機種です。

ただ、発売が2014年と古く現在新規販売されていないので、入手は困難です。

このことから、ノーリミットモードを選択するのは現実的ではないといえるでしょう。

 

WiMAX通信が近い将来停波される可能性

 

WiMAXの提供事業者であるUQコミュニケーションズは、将来WiMAX通信を停波してすべての通信方式をWiMAX2+に切り替え、下り最大1Gbpsを超える通信を実現する計画を進めています。

そのためWiMAX回線がいずれは停波される可能性が高く、ノーリミットモードを選ぶことで速度制限を回避する方法は使えなくなるでしょう。

 

まとめ

 

WiMAX通信を利用したノーリミットモードは速度制限の対象外なので、速度制限にかかってしまった後に手動で選択することで規制中もインターネットを使えていました。

ノーリミットモードは無制限に使えるのが最大の強みでしたし、「WiMAX=無制限」のイメージを印象付けたのもWiMAX通信だからこそですが、対応端末の減少やWiMAX2+エリアの拡大により使うこと自体が難しくなっているのが現状です。

 

2017年4月現在、ハイスピードモードとノーリミットモードを手動で切り替えられるモバイルルーターは4種ありますが、うち1つはUSB型の機器なので、スマホやタブレットで利用したり複数台接続したりしたいならば選択肢になりません。

残り3つのうち2つはハイスピードプラスエリアモードも使えて月間7GB制限を手動で回避できる機種ではあるものの、古い機種なので最新の最大440Mbps通信に対応せず、プロバイダで購入することもできないので入手が困難です。

 

また、速度制限の条件が変わり、直近の3日間に使用したデータ量がこれまでの3GBから10GBを超えた際にかかるようになりました。

そのうえ制限がかかる時間が18時から翌朝2時までに限定されるようになったので、それ以外の時間帯は速度制限がかからない状態で使えます。

その分、あえてノーリミットモードを利用して制限を回避する意義も少なくなったと考えられます。

無理にノーリミットモードの利用方法を模索するよりも、通信速度制限とうまく付き合いながら大容量の高速通信を活用することを考えるほうが現実的ではないでしょうか?

今後のWiMAXの展開を俯瞰するとそう考えざるを得ません。

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