WiMAX

WiMAXのノーリミットモードの機能と使い方まとめ

投稿日:

 

WiMAXのプロバイダが提供する通信には、機器の標準モードでWiMAX2+通信のハイスピードモード、au 4G LTEを利用し電波の弱い場所やエリア外での通信をカバーできるハイスピードプラスエリアモード、そしてWiMAX通信のノーリミットモードがあります。

中でもハイスピードモードとハイスピードプラスエリアモードは速度制限の対象になるため、状況によっては制限にかかって思うように使えないことも。

しかしノーリミットモードは速度制限の対象外なため、いわゆる通常プランやハイスピードプラスエリアモードを利用したときの月間7GB制限や3日で10GB以上利用したときの制限を全く気にせず使えます。

ですが2017年現在、ノーリミットモードを必要に応じて選択することは非常に難しいです。

その理由は、手動でモードの切替ができる機種が少ないこと、またWiMAX通信がいずれは停波される可能性があることにあります。

ノーリミットモードを使うことを考えるより、より速くなったWiMAX2+通信を制限と付き合いながらうまく活用するほうが、WiMAXの良さを最大限体験できます。

 

WiMAXのノーリミットモードとは?

 

WiMAXと一口に言っても、その事業者が提供する通信モードは3つあります。

その一つが、通信制限のかからないノーリミットモードです。

 

WiMAXの3つのモード

 

WiMAXの3つのモードは、それぞれ異なる回線を使用しています。※1

 

ハイスピードプラスエリアモード

 

ハイスピードプラスエリアモードは、au 4G LTE回線を利用してWiMAXの電波が弱い場所やサービスエリア外での通信にも対応できるモードです。

スマートフォンのテザリングなどを利用することなく1つの端末でシームレスに通信を続けられますし、地域によってはキャリアアグリゲーション(CA)によって東京、名古屋、大阪の都市圏を中心に最大440Mbpsの通信を実現しているのがこのモードの大きな強みです。

しかし、いったんこのモードに設定するとLTEオプション料が別途加算されるほか、それ以降のWiMAX2+通信とau 4G LTE通信でのデータ量合計が当月は7GBまでに規制されます。※2

ギガ放題プランに加入していてもこの通信量制限をまぬかれないばかりか、7GBを超えるとその月の末日まで通信速度が128kbpsと実用に耐えない速度まで落ちてしまうので、使いやすい制度とはいいがたいでしょう。

 

ハイスピードモード

 

ハイスピードモードはWiMAX2+通信を利用したモードで、CAと4×4MIMOによって2017年1月現在下り最大速度440Mbpsを実現しています。※3

440Mbpsでの通信が可能なのは2017年1月現在WX03のみに限られますが、それ以外の機種でも多くは下り最大220Mbpsの通信が可能です。

現行機種での標準モードとなっていて、ギガ放題プランを契約していればこのモードでの通信の月間データ量制限はありません。

直近3日間で10GB以上使用したときの速度制限はありますが、10GBというデータ量はオンラインゲームをしたり超高画質の動画を長時間鑑賞したりしなければそう簡単に使い切れないでしょう。

もし使い切ったとしても、10GBに達した日の翌日18時~翌々日午前2時の間に速度が1Mbpsに制限されるだけなので、それ以外の時間に使う分には何ら支障がありません。※4

1Mbpsなら、ネットサーフィンやSNSの閲覧、メッセージのやり取りにはそれほど困らないといえます。

高速通信ができて使いようによっては完全無制限での利用も可能なハイスピードモードが、WiMAXを契約する最大の利点です。

 

ノーリミットモード

 

ノーリミットモードはWiMAX通信を利用したモードで、新しい機種の中にはこのモードを搭載していないものもあります。

最大440Mbpsでの通信が可能なWX03や、ハイスピードプラスエリアモードを利用し最大370Mbpsでの通信が可能なW03ではこのモードを使うことはできません。

通信速度は当初下り最大40Mbpsでの通信が可能でしたが、WiMAX2+のキャリアアグリゲーションが進んでいるエリアでは13.3Mbpsまで速度が低下しています。※5

ノーリミットモードは速度制限の対象外なため、搭載機種を持っていれば、理論上は月間7GB制限や3日間10GB制限にかかわらず利用し続けることが可能です。

動画も超高画質でなければギリギリ視聴できますし、うまく使うことができれば制限を回避する手段にもなるでしょう。

しかしその「うまく使う」が非常に難しいのがノーリミットモード最大の欠点なのです。

 

WiMAX2+通信とWiMAX通信の違い

 

WiMAX2+とWiMAXの最大の違いは、その通信速度です。

無印WiMAXはもともと、過疎地や光回線の敷設が困難な地域において高速通信を可能にする無線技術として開発された経緯があります。※6

通信規格を高速化するだけでなく、LTE規格を取り込むことで開発された技術を利用したのがWiMAX2+なのです。※7

現在WiMAX2+の最大回線速度は440Mbpsです。

一方WiMAXは40Mbpsですが、WiMAX2+のキャリアアグリゲーションに対応している地域では13.3Mbpsしか出ません。

その理由は、WiMAX通信で利用していた周波帯をWiMAX2+通信に割り当てたことです。

今後の展望として、WiMAX2+の更なる高速化を図るために、現在WiMAXで利用している周波帯をすべてWiMAX2+に切り替える可能性があります。※8

そうなると、WiMAXの停波、つまりノーリミットモードの廃止がなされるでしょう。

 

ノーリミットモードは完全無制限の通信が可能

 

ノーリミットモードは速度制限の対象外です。

Flatツープラス(いわゆる通常プラン)やハイスピードプラスエリアモードを利用したときの月間7GB制限にかからず、また直近の3日間で10GB超利用したときの制限にもかかりません。

速度こそWiMAX2+には大きく劣るものの、動画を観られる程度にはスピードが出るWiMAXをハイスピードモードの速度制限の際に使えたら便利ですね。

月間7GB制限下でもWiMAX通信に対応する端末さえ使っていれば、理論上はノーリミットモードでデータ使い放題の通信が可能なのです。

 

ノーリミットモードが実用的でない理由

 

通信制限がないノーリミットモードは一見便利そうですが、実際にはあえて選んで使うことが難しいのが現状です。

機種によっては搭載されていませんし、搭載されていても手動での切り替えができない機種が多いのがその理由です。

 

ノーリミットモードを手動で選択できる機種が入手困難

 

ノーリミットモード対応ルーターは、4×4MIMOに対応し最大220Mbps通信が可能なWX01とWX02、そして110Mbps通信対応のURoad-Home2+、URoad-Stick、NAD11、そしてハイスピードプラスエリアモードも含めすべての通信モードが利用できるHWD14とHWD15です。※9

このうちWX01とWX02は手動でノーリミットモードを選択することができず、WiMAX2+のサービスエリア内では自動的にWiMAX2+の電波を拾います。

WiMAX通信が使えるエリアでもWiMAX2+が自動で選択されるので、ハイスピードモードの速度制限中にノーリミットモードに切り替えてWiMAX通信を利用することはできません。

URoad-Home2+は手動で切替ができるもののホームルーターですし、URoad-StickはUSBメモリ型の機器なのでノートパソコンで利用することが前提です。

スマートフォンの料金を節約するためにモバイルWi-Fiルーターとして持ち歩き、通信状況に応じて自在に通信モードを切り替えたい場合は選択肢にすらなりません。

ハイスピードプラスエリアモードを利用したときの大きなデメリットをカバーできるのはノーリミットモードの最大のメリットですが、LTEオプションに対応したW01、W02、W03はWiMAX通信に非対応です。

一方HWD14とHWD15は、手動でノーリミットモードに切り替えられるだけでなくハイスピードプラスエリアモードも使えるので、WiMAXの電波が届きづらい場所でLTE通信を使い、速度制限にかかったらノーリミットモードに切り替えて回避できる理想的な機種です。

ただ、発売が2014年と古く現在新規販売されていないので、入手は困難です。

このことから、ノーリミットモードを選択的に利用するのは現実的ではないといえるでしょう。

 

WiMAX通信が近い将来停波される可能性

 

ノーリミットモードは無制限に使えるのが最大の強みでしたし、「WiMAX=無制限」のイメージを印象付けたのもWiMAX通信だからこそです。

WiMAX2+通信の提供が始まった当時は、割り当てられた50MHzのうち20MHzをWiMAX2+が利用していましたが、現在ではWiMAXが10MHz、WiMAX2+が20Mhz×2つの40MHzを使用しています。

WiMAXの提供事業者であるUQコミュニケーションズは、将来すべての通信をWiMAX2+に切り替え、下り最大1Gbpsを超える通信を実現する計画を進めていますので、いずれはWiMAX回線が停波されることを念頭に置いて端末を選択してください。

 

まとめ

 

WiMAX通信はWiMAX2+通信に取って代わられつつあり、WiMAX2+のキャリアアグリゲーションが進むにつれて速度も落ちただけでなく、エリア整備もWiMAX2+に追い抜かれました。

今ではWiMAXでしかつながらないエリアを探すほうが困難なほどです。

両方のサービスエリアになっている場所ならば、ルーターでノーリミットモードに切り替えて利用することで、WiMAX2+のデータ利用を節約して速度制限対策をすることもかつては可能でした。

しかし最近の機種では手動でノーリミットモードに切り替えられなかったり、そもそも搭載していなかったりするのでそういった回避策をとることも難しくなりました。

2017年1月現在、ハイスピードモードとノーリミットモードを手動で切り替えられるモバイルルーターは3種ありますが、うち1つはUSB型の機器なので、スマホやタブレットで利用したり複数台接続したりしたいならば選択肢になりません。

残り2つはハイスピードプラスエリアモードも使えて月間7GB制限を手動で回避できる機種ではあるものの、古い機種なので最新の最大440Mbps通信に対応せず、プロバイダで購入することもできないので入手が困難です。

また、速度制限の条件が変わり、直近の3日間に使用したデータ量がこれまでの3GBから10GBを超えた際にかかるようになりました。

そのうえ制限がかかる時間が18時から翌朝2時までに限定されるようになったので、それ以外の時間帯は完全に使い放題です。

その分、あえてノーリミットモードを利用して制限を回避する意義も少なくなったと考えられます。

機種のラインアップと制度の両面においてノーリミットモードの選択的利用が難しくなっている以上、WiMAX通信は実用性を失いつつあるでしょう。

無理にノーリミットモードの利用方法を模索するよりも、通信速度制限とうまく付き合いながら大容量の高速通信を活用することを考えるほうが現実的ではないでしょうか?

今後のWiMAXの展開を俯瞰するとそう考えざるを得ません。

 

※1 http://www.uqwimax.jp/signup/wimax2plus/index.html

※2 http://www.uqwimax.jp/plan/wimax/note/gigahodai_speedlimit/

※3 http://www.uqwimax.jp/area/440mbps/

※4 http://www.uqwimax.jp/plan/wimax/note/gigahodai_speedlimit_10/

※5 http://www.uqwimax.jp/signup/pop/220mbps/

※6 https://ja.wikipedia.org/wiki/WiMAX

※7 http://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/1210/31/news040.html

※8 http://www.uqwimax.jp/annai/news_release/201307291.html

http://www.uqwimax.jp/annai/news_release/docs/appendix_20130729_1.pdf

※9 http://www.uqwimax.jp/products/wimax/

WiMAX

Copy Protected by Chetan's WP-Copyprotect.

Copyright© ワイMAX!-WiMAX&ポケットWiFi比較- , 2017 AllRights Reserved.