「メールアドレスを使い分けたい」などの理由で、YahooメールやGmailのようなフリーメールサービスを利用している人は多いですが、 WiMAXルーターを契約することを機にWiMAXプロバイダからメールアドレスを取得できないかと考えることがあるのではないでしょうか。
実際いくつかのプロバイダではメールアドレスを取得することはできます。
ただし、プロバイダのメールアドレスはWiMAXを解約すると使用できなくなるなど注意点があり、場合によってはフリーメールの方が使いやすいこともあります。
そこで今回は、メールアドレスを取得できるWiMAXプロバイダの紹介やフリーメールをおすすめする理由について説明します。
メールアドレスを提供するWiMAXプロバイダ
WiMAXを契約する際、仕事用やプライベート用などメールアドレスを使い分けるためにプロバイダのメールアドレスを取得できるのか気になることがあるかもしれません。
WiMAXサービスを提供しているプロバイダの中には、Webメールやメールソフトを提供しているところがあり、新しいメールアドレスを取得することができます。
ただメールアドレスを利用する場合、プロバイダによって有料であったりメールボックスの容量が異なったりするので、あなたに合うサービス内容を提供しているプロバイダを見極める必要があります。
そこでメールアドレスを提供しているWiMAXプロバイダ6社をリストアップしました。
プロバイダ | 料金 | メール保存期間 | メールボックス容量 | メールサービスの種類 |
BIGLOBE | 無料 | 無制限 | 5GB | Webメール メールソフト |
So-net | 無料 | 2ヶ月間 | 無制限 | Webメール メールソフト |
@nifty | 無料 | 無制限 | 5GB | Webメール メールソフト |
GMOとくとくBB | 無料 | 180日間 | 無制限 | Webメール メールソフト |
Broad WiMAX | 月額300円 | 無制限 | 1GB | メールソフト |
3WiMAX | 無料 | − | 1GB | メールソフト |
上記のWiMAXプロバイダのほとんどが無料でメールサービスを提供している中、Broad WiMAXだけが有料となっています。
せっかく無料で利用できるプロバイダがあるならそちらを利用した方がお得ですよね。
またBroad WiMAXに加えて3WiMAXではWEBメールを利用することができません。
ちなみにWebメールとは、インターネット環境があればパソコンやタブレットを使用して自宅や額出先でメールの確認や返信など行うことができるメールサービスで、送受信したメールはネット上にて保存される仕組みとなっています。
一方メールソフトとは、電子メールのアプリケーションソフトをパソコンにインストールして使用するメールサービスで、送受信したメールはパソコン内に保存されるためインターネットに接続されていなくても端末でメールを確認したり作成したりすることが可能です。
このように同じメールサービスでもWebメールとメールソフトでは仕組みが異なるので、メールサービスを両方提供しているプロバイダを利用しておくと、自分の使いやすいメールサービスを選択して使用することができますね。
他にもメールの保存期間やメールボックス容量においてもプロバイダごとに違いがあるので、WiMAXプロバイダのメールサービスを利用したい場合は、サービス内容全体を比較し「メールを長期で保存したい」や「メールのやり取りを頻繁に行う」などあなたの利用状況に合わせてプロバイダを選ぶといいでしょう。
プロバイダのメールアドレスを持つときの注意点
プロバイダを解約すると使えなくなる
WiMAXを契約する場合、プロバイダによってメールアドレスを取得することができますが、WiMAX解約後もプロバイダのメールアドレスを引き続き使用できるか気になりますよね。
基本的にプロバイダのメールアドレスはWiMAXを解約してしまうと使えなくなってしまいます。
しかし中にはBIGLOBEのようにWiMAXサービス単体の解約とプロバイダからの退会で分けているプロバイダもあるのです。
この場合、特定のサービスを解約するとWiMAXなどのインターネット接続サービスは利用停止となりますがWebメールサービスは利用することができ、退会するとプロバイダとの契約自体を辞めることになるのでプロバイダの全サービスを利用できなくなります。
このように解約後のプロバイダのメールアドレスが利用可能かどうかはプロバイダによって異なるので、WiMAX契約の際にメールアドレスも取得したい場合は解約後のメールサービスについて確認しておくことが大切です。
WiMAXの料金と別にプロバイダの利用料が必要なことも
基本的にWiMAXを解約すると利用できなくなるプロバイダメールですが、実はプラン変更を行うことでWiMAX解約後もメールアドレスを使用できるプロバイダはあります。
下記の表は、先ほど紹介したメールアドレスを取得できるWiMAXプロバイダ6社をもとに、解約後もメールアドレスを使用できるかをまとめたものです。
プロバイダ | 解約後の利用 | オプション名 | 月額料金(税抜) |
BIGLOBE | ○ | ベーシックコース | 200円 |
So−net | ○ | モバイルコース | 200円 |
@nifty | ○ | @nifty基本料金 | 250円 |
GMOとくとくBB | ○ | フレッツISDN接続サービス | 430円 |
Broad WiMAX | × | − | − |
3WiMAX | × | − | − |
Broad WiMAXと3WiMAXはWiMAXを解約してしまうとオプションのみの利用はできませんが、その他4社ではWiMAX解約後もプロバイダメールアドレスを使用し続けられます。
解約後もプロバイダ契約を続けておくとメールアカウントを削除されたら困るという場合に助かりますね。
ただしWiMAX契約中はWiMAXの月額利用料金にメールオプション料金が含まれていましたが、WiMAXを解約する際にプラン変更を行った場合はプロバイダ利用料金が発生するので注意しておきましょう。
メールアドレスを提供するかでWiMAXプロバイダを決めないほうがよい理由
WiMAXは契約更新より乗り換えがおすすめ
WiMAXを契約するプロバイダを決める際、メールアドレス取得の有無を基準にプロバイダ比較することはあまりおすすめしません。
なぜなら料金面を考える場合、同じプロバイダのWiMAXを使用し続けるより契約更新の際に他社プロバイダに乗り換える方がお得だからです。
特に一番お得にWiMAXを使用できるキャッシュバックキャンペーンは、どのプロバイダでも一回しか適用することができないので、同じプロバイダでWiMAXを引き続き使用すると3、4年目の利用料金は前回よりも割高になるというデメリットがあります。
またメールアドレスの取得を基準にプロバイダを選ぶと、解約の度に新しいメールアドレスを取得するかプロバイダ料金を支払うことになるので、プロバイダを変更したくてもしにくい状況になる可能性があるのです。
そのためWiMAXを契約する際はあなたが何を基準にするかをよく考えてからプロバイダを選ぶようにしましょう。
プロバイダメールの信頼性がほしいなら大手プロバイダで契約を
プロバイダのメールアドレスは、Yahoo!メールやGmailなどのフリーメールより勝っている点として信頼性の高さがあげられます。
フリーメールは誰でも簡単に無料でメールアドレスを取得できますが、その代わり迷惑メールも送られてきやすいです。
しかしプロバイダのメールアドレスは月額料金を支払って利用する分、迷惑メール対策やウイルスチェックの設定を行うことができるので安全に使用することができます。
特に大手プロバイダで契約しておくとメール対策がしっかりしているので、ビジネスなどで大事なメールなやり取りを行う場合に向いているといえます。
長く使うならGmailなどのフリーメールがおすすめ
せっかくメールアドレスを取得できるなら長く使いたいと思いますよね。
ただプロバイダメールの場合、信頼性は高いですがプロバイダを解約すると使用できなくなるので、長く使用したい場合に向いていません。
一方Yahoo!メールやGmailのようなフリーメールは、プロバイダ契約をせずに無料で誰もがメールアドレスを取得することができるため、使用できなくなる心配が無く長く利用することができます。
またフリーメールの場合、迷惑メールを受信しやすいという点はありますが、プロバイダメールとは違って使用しているメールアドレスを捨てて新しく作り直すことができるメリットがあります。
そのため長く使用できて気軽にメールアドレスを使い分けしやすいという点ではフリーメールの方が勝っているでしょう。
まとめ
数多く存在するWiMAXプロバイダの中にはメールアドレスを取得できるサービスを提供しているところがあります。
プロバイダメールはYahoo!メールやGmailなどのフリーメールに比べて、迷惑メール対策やウイルスチェックなどを設定できるので、信頼性が高く会社の取引先などと重要なメールのやり取りを行う際に向いているといえます。
しかしプロバイダメールはWiMAXサービスを解約すると使用できなくなる注意点があります。
一方フリーメールの場合、プロバイダ契約をせずに誰でも無料で利用できますし、プロバイダメールより信頼性は劣るもののメールアドレスを新しく作り直すこともできるので長く使用する場合に向いています。
またメールアドレスを取得できるかどうかを基準にWiMAXプロバイダを検討する場合もあるかもしれませんが、料金面を考えると1つのプロバイダを利用し続けるより別のプロバイダに乗り換えた方がお得なので、プロバイダを決める際は何を基準に契約するのかをよく考えるといいですね。