WiMAX2+を固定回線代わりに使う前に知っておくべきデメリット2つ

ご自宅の固定回線、外出先のモバイル回線と家計の中で通信費は増えるばかりです。

そこでWiMAX2+を契約して固定回線代わりにすることで通信費を節約することができます。

さらにWiMAXのポケットWiFiがあれば自宅で固定回線としての役割はもちろん、外出先ではモバイル通信回線として2通りの使い方ができるので便利です。

WiMAXのギガ放題プランなら月間データ量使い放題なうえに、固定回線よりも安い利用料金でネットを楽しめるので固定回線からの乗り換えにもおすすめです。

固定回線よりも通信速度が劣るとは言え、一般的なインターネット通信で困ることはありません。

一人暮らしで固定回線を契約しているけれど自宅にいる時間が少なく無駄に感じている、出張や旅行先でもネットを思う存分楽しみたいなど、様々なシチュエーションでWiMAXは活躍できるでしょう。

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WiMAX2+は固定回線の代わりに使える

WiMAX2+はモバイルデータ通信サービスのため外出先で利用するイメージが強いです。

しかし、WiMAX2+を自宅で固定回線代わりに利用しているユーザーも多くいます。

WiMAXルーターがあればスマートフォンやタブレットはもちろん、WiFi対応のパソコンとも無線接続することができます。

さらに、クレードルとよばれる拡張機器があれば、LANケーブルを用いてモバイルWiFiルーターとパソコンをより通信速度が速く電波の安定性が高い有線接続することも可能です。

なお、WiMAXにはモバイルルーターの他に据え置き型のホームルーターもあるので、外出先でインターネットを使うことが絶対にないという場合はホームルーターを選んでも良いでしょう。

WiMAX2+を固定回線の代わりに使うメリット

WiMAX2+を固定回線代わりに使う際の主なメリットは3つあります。

工事不要で使える

固定回線を利用する場合は自宅内での回線工事が必要です。

宅内工事は、日付を調整したうえで工事事業者を自宅に入れて行われます。

宅内工事は光回線の種類や建物の状況などによっても異なりますが、工事までに数週間以上かかるうえに、1~2時間程度の作業時間がとられてしまいますし、立ち合いが必要となります。

さらに、工事費用として数万円程度の初期費用がかかる、工事費用が分割で毎月の利用料金に上乗せされるというデメリットもあるのです。

一方、WiMAX2+では工事不要でモバイルWiFiルーターが自宅に届いて簡単な設定さえ済ませば、すぐにネットを使えるのがメリットとして挙げられます。

そのため、高額な工事費用も発生しませんし、工事の日までネット接続を我慢しなくても済むのは嬉しいですね。

工事ができない賃貸物件でも、ごちゃごちゃした配線が煩わしいという場合でも工事不要で手軽に利用できるWiMAXは便利です。

月額料金が安い

WiMAXは固定回線と比較して通信料金が安いのも魅力の1つです。

固定回線の種類などによっても異なりますが、たとえばNTTのフレッツ光ネクストを戸建てで利用する場合なら、月額料金が4,600円+プロバイダ料金が最低500円からとなるため、合計5,100円が必要となります。

マンションタイプは戸数や契約者数の違いで料金が変わりますが最安でも毎月3,450円です。(参照:https://flets.com/next/)

一方WiMAXの料金も契約するプロバイダや料金プランによって異なりますが、高くても3,000~4,000円以内で収まる場合が多いです。

たとえば業界最安級のカシモWiMAXでは1,518円からという格安なプランを打ち出しています。

固定回線と料金比較するとWiMAX2+の月額料金は1,000円~2,000円程度安くなりますね。

auユーザーはさらにお得

auスマホや携帯電話とWiMAXを組み合わせて利用すると、auスマホ料金から毎月最大1,000円割引されるauスマートバリューmineが適用できます。

WiMAXサービスを提供しているUQコミュニケーションズとauは共にKDDIグループなのでこういった割引があるのですね。

注意点としてauスマートバリューmineへ加入するにはKDDIお客様センターかauショップにて申し込みが必要ですので、auユーザーは忘れずに手続きしましょう。

外出先でも使える

WiMAX2+のモバイルルーターなら固定回線代わりとしてだけでなく外出先で利用できることも大きなメリットです。

自宅では固定回線として利用して、外出する際はモバイルルーターを持ち出し、高速通信でネットを楽しむことができるのは嬉しいですね。

外出先ではWiFiスポットと呼ばれる無料の公衆無線LANを利用してネットを使う方法もありますが、誰でも自由に使えるためセキュリティ面で心配な点もあります。

さらに同じWiFiスポットへ不特定多数の人からのネット接続が行われると、通信速度が遅くなるなど品質面でもWiMAXには劣るでしょう。

WiMAX2+を外出先で使うのはセキュリティ面で安全かつどこでも高速通信が楽しめること以外にも、通信費を大きく節約できるという魅力があります。

WiMAX2+を外出先で利用できるのであれば、au/ソフトバンク/ドコモなどの携帯キャリアのパケットプランは月間データ容量を小容量で低額なものに変えることができるためです。

また、スマートフォン用に格安スマホのサービスを契約している場合は、それをWiMAX2+に切り替えることを検討してもよいでしょう。

もちろん、自分以外の家族が自宅のパソコンをインターネットに接続するのに必要などの理由でモバイルWiFiルーターを持ち出せない場合もあるので、あらかじめ利用方法について家族で話し合っておくと良いですね。

WiMAXを固定回線の代わりに使うデメリット

WiMAX2+を固定回線代わりにした場合、2つのデメリットがあります。

通信速度と安定性が劣る

固定回線とWiMAXの通信速度比較をすると、無線の電波でインターネット通信をするWiMAXは通信環境によって通信速度が遅くなったり、電波の安定性が悪くなったりする傾向があります。

ただし通信速度に関しては、メールの送受信やホームページの参照、YouTubeでの動画視聴など一般的なインターネットサービスでWiMAX2+と固定回線の速度差を体感することはほとんどないでしょう。

なぜならそのような通信サービスの内容では、そこまで高速な通信を求められないからです。

一方、数百MB・数GBの大容量なファイルをダウンロードする場合など、できる限り高速な通信が一定時間継続することが求められる内容では、WiMAX2+と固定回線との速度差を実感することはあるかもしれません。

電波の安定性についても、あくまで固定回線と比較した場合には劣るというだけでWiMAX2+の電波が極端に悪いわけではないので安心してください。

WiMAX2+やWiFiの電波が安定して届く場所で利用している限りは、WiMAX2+でインターネット接続が途切れてしまうことはほとんどありません。

もし自宅でWiMAX2+の電波が悪い場合には、別売りのクレードルというオプション品を活用することで、モバイルWiMAXルーターでも有線LAN接続ができるので無線接続よりも電波の安定性が高まる期待ができます。

通信速度制限がある

WiMAX2+では2つの通信制限が設けられています。

1つは月間通信量7GB上限のあるいわゆる通常プランで契約した場合、月間使用量7GBを超えた場合の通信速度制限です。

この制限はスマホの速度制限と同様、最大速度128kbpsまで低速化するという内容です。

128kbpsではネットの閲覧もままならないほどの速度で、月が変わるのを待つしか制限を解除することはできません。

しかし、ギガ放題プランで契約すれば月間データ量無制限なのでこの制限にかかる心配はないのです。

あと1つは回線の混雑防止のために、3日で10GBという大容量の通信量を消費した場合、その翌日の18時から翌々日の2時頃まで通信速度の制限がかかります。

この速度制限は、月間データ通信量の上限がないギガ放題プランを利用している場合も対象となります。

ただし10GBの通信量の目安として、たとえばYahoo!トップページ(約400KB)なら26,000回程度、YouTube標準画質(1分間で約5MB)なら30時間程度も視聴できるくらいなので、一般的な利用であればこの速度制限に抵触することはほとんどありません。

仮に速度制限に抵触した場合でも、制限後の速度は1Mbps程度と言われており、通常プランで速度制限がかかった際の速度である128kbpsと比べれば圧倒的に高速です。

制限速度1Mbps程度なら、ホームページ参照はもちろん、YouTubeの動画やSkypeでのビデオチャットのような通信も快適に楽しむことができます。

WiMAXを最大限活用できるのはこんな場合

一人暮らしをしている

アパートやマンションなどで一人暮らしをしていて、生活費を節約したい学生や社会人にはWiMAX2+が非常におすすめです。

前述したように宅内工事は必要なくモバイルWiFiルーターが届けばすぐにインターネットを利用できるので、工事できない賃貸物件でも退去時にトラブルになることはありません。

そのうえ固定回線よりも低価格ですし、外出用の通信回線としても利用すればスマホのパケットを使う必要がないので、au/ソフトバンク/ドコモの携帯キャリア側で小容量のパケット定額プランに切り替えられるなどさらに通信料金を節約することができます。

一人暮らしだと自分が仕事や学校などで部屋にいないときはインターネット回線を自宅に設置しておく必要がないので、自宅でも外出先でもインターネットが使い放題のWiMAX2+ギガ放題プランは最適です。

モバイル回線と固定回線を1本化して節約したい

独身の場合、固定回線とスマートフォンなどのモバイル回線を別々に持っていてもいずれかを使っていない時間が多くて無駄に感じることも多いでしょう。

そこで、両方の通信回線をまとめるための選択肢としてWiMAX2+は最適です。

WiMAX2+なら固定回線とモバイル回線それぞれの基本料金を払う必要もないですし、無駄なネット回線を省くことができます。

そのうえ高速通信がデータ量使い放題で低価格と条件はそろっているのも嬉しいですね。

通信費を削減したい小さいお子様のいる家庭

お子様のいる家庭にとって特に通信費は家計に響くでしょう。

固定回線の戸建てプランを使わなければならない場合なら、単純に固定回線をWiMAX2+に切り替えるだけでも月額1,000円から最大で3,000円程度の節約になります。

年間で考えると最低でも10,000円以上はお得になるのです。

WiMAX2+のギガ放題プランなら固定回線と同様に、お子様にスマートフォンを持たせるような場合でも節約を考えられます。

たとえば、お子様が小さくてご自宅でしかスマートフォンを利用しない場合はWiMAX2+にWiFi接続すれば携帯会社のパケットを使わずに済みます。

外に持ち出す場合もお子様なら長時間の外出は少ないでしょうから、スマホのパケットプランは低容量で価格の安いプランを契約し、ネットを使い過ぎないようにしておくと安心です。

またWiMAX2+があれば、仮に家族全員で旅行に出かけるような場合に、外出先の車の中などでもお子様のiPadや携帯ゲーム機にも接続できて便利ですね。

自宅以外でネットを使う機会が多い

自宅にいてもネットをあまり使わない、仕事の出張や営業が多く外出先でネットを使う機会が多い場合にもWiMAXを活用しましょう。

まず自宅で誰もネットをほとんど使わないなら、工事まで必要な固定回線を契約するのは無駄になるので止めておきましょう。

この場合はWiMAXがあれば十分です。

もし自分は外出先でしかネットを使わないが、奥さんが自宅でネットをよく使うという場合にはWiMAXと固定回線を併用すると良いですね。

この方法は単身赴任や出張が多いというご家庭でもおすすめです。

逆に自宅でしかネットを使わないならWiMAXは無駄かというとそうではありません。

WiMAXでも据え置き型のホームルーターが提供されているため、ルーターを持ち歩く必要がない場合はホームルーターを選ぶと良いです。

モバイルルーターよりもホームルーターのほうが同時に接続できる通信機器数が多いため、家族で使う場合にも便利ですし、有線LANポート搭載なので有線接続もできます。

WiMAXのホームルーターは固定回線よりも利用料金が安いうえに、端末もコンパクトで配線もコンセント1つなので部屋がすっきりします。

自分のライフスタイルに合わせてWiMAX端末を選びましょう。

おすすめのWiMAX契約方法

WiMAXはたくさんのプロバイダがあるのでどこで契約するのが良いか迷うことが良いでしょう。

固定回線代わりにWiMAXを契約したいという場合に最適な方法をまとめました。

料金プランはギガ放題を選ぶ

WiMAXは月間データ量7GBが上限のいわゆる通常プランと、月間データ量に上限がないギガ放題プランの2つの料金プランがあります。

ただしUQ WiMAXとBIGLOBE WiMAXは通常プランの新規申込を受付終了したため、ギガ放題プランのみの取り扱いとなりました。

通常プランが選べるプロバイダであっても固定回線のようにデータ量を使い放題にしたいのであれば、迷わずギガ放題プランを選びましょう。

ギガ放題プランなら3日で10GBの通信制限は関係ありますが、月間使用量に関する厳しい速度制限にかかることはありません。

ネットを思う存分楽しみたい、データ量を気にしながら使うストレスから解放されたいという場合にもおすすめの契約プランです。

端末は最新機種を選ぶ

WiMAX端末には持ち運び可能なモバイルタイプの他に据え置き型のホームルータータイプもあります。

どちらにするかは用途やライフスタイルによって異なりますが、共通して言えるのは最新機種を選ぶべきということです。

なぜならほとんどのWiMAXプロバイダが無料で端末を提供していることや、最新機種のほうが性能も良いためです。

WiMAXの技術の進歩はとても速く、1年や2年で最新技術を搭載した端末が発売されることも少なくありません。

たとえば下り最大220Mbps対応のモバイルルーターW02が2016年2月に発売されてから、最大速度330Mbpsに対応したW03が発売されたのは約4ヶ月後、さらに440Mbpsの高速通信に対応したW04はそれから約8ヶ月後と瞬く間に通信速度が速くなっているのがわかります。

そのため、契約時に1つや2つ前のモデルを選んでしまうとあっという間に新しい技術に乗り遅れてしまうのです。

せっかく無料なら最新の技術を盛り込んだ最新ルーターを選びましょう。

なお2019年4月現在、モバイルルーターでは最高速度1.2Gbpsに対応したW06が、ホームルーターでは1.0Gbps対応のL02が最新です。

お得なプロバイダで契約する

WiMAXではどのプロバイダを選んでも通信速度や通信エリアに差があるということはありません。

なぜならすべてのプロバイダがUQコミュニケーションズのWiMAX回線を借りてサービスを運営しているからです。

違いがあるのはサポート面や料金面なので、特に料金を重視してプロバイダを選ぶのがおすすめです。

プロバイダによってキャッシュバック特典や月額料金割引キャンペーンなどを実施しています。

キャッシュバックのあるプロバイダなら固定回線の解約時に違約金を支払ったとしても相殺できるため魅力的ですが、キャッシュバックを受け取るにはいくつか条件があります。

キャッシュバックを受け取れないリスクを考えると確実にお得になる月額料金割引キャンペーンを選ぶほうが良いでしょう。

月額料金が安いプロバイダではBroad WiMAXやカシモWiMAXが一例として挙げられますが、なかでもBroad WiMAXは月額料金が安いうえにサポート面でも評判の良いプロバイダです。

月額料金に関してはギガ放題プランでも2ヶ月目まで2,999円、3~24ヶ月目まで3,752円、25ヶ月目以降4,412円と格安ですし、カシモWiMAXでは加入できないauスマートバリューmineも適用可能なのでauユーザーにもおすすめです。

サポート面で不安という場合でも、Broad WiMAXの特徴や口コミ、評判をまとめた以下の記事を参考にしてもらえるとその良さがわかるでしょう。(https://xn--max-qi4byo.com/broad-wimax-kuchikomi/)

まとめ

固定回線をWiMAX2+に乗り換えるだけでなく、スマホなどのモバイル回線もWiMAX2+を利用することでさらに多くの通信費を節約できます。

そのうえ宅内工事が不要で、WiMAXルーターが手元に届けばすぐに使える手軽さも大きな魅力です。

固定回線より通信速度が遅かったり3日間で10GBのデータ容量制限があったりというデメリットはあるものの、いずれの場合でもホームページを閲覧したりYouTube動画を視聴したりといった多くのユーザーが行う一般的なインターネット通信なら支障はありません。

家族で暮らしている場合なら固定回線と併用することで、さらに便利なネット環境を手に入れられるでしょう。

固定回線の代わりとしてWiMAXを契約するうえで大事なポイントとなるのは、最新機種を選び、ギガ放題プランをお得なプロバイダで契約することです。

キャッシュバックを行っているプロバイダとは違い、確実に安くなるBroad WiMAXはユーザーからの評判も良いのでおすすめのプロバイダと言えます。

About Author

15年以上様々なモバイル回線を使ってきた経験から、あなたが自分に合った回線をお得に使えるよう、複雑な契約の中身をわかりやすくお伝えします。

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