iPhoneを利用する場合、WiMAX2+を組み合わせて利用すると通信料金を節約できる場合がある上、月間データ通信量を気にせず高速なモバイル通信が使い放題となります。
WiMAX2+を使えばiPhoneのテザリング機能を使う必要もありません。
さらに、au・ドコモ・ソフトバンクから格安SIMに乗り換えたり、WiMAX2+を固定回線の代替えとして利用したりすることでさらなる節約が可能です。
LINEやSkypeの他、IP電話・プレフィックス式通話サービス・格安SIMのかけ放題オプションを利用すれば通話料金も節約可能です。
WiMAX2+の主な特徴
iPhoneを利用していて頭が痛くなる心配の種と言えば、消費されるデータ通信量が増えるにつれて高くなる月額の通信料金でしょう。
au・ドコモ・ソフトバンクでiPhone用のプランを契約した場合、インターネットをよく使うのであれば、月額料金が1万円程度となることがある上、あらかじめ決められた月間データ通信量を消費しきった場合、継続して高速なモバイル通信を利用するために1,000円/GBと割高な通信料金を追加で支払う必要があります。
仮にこの追加料金を支払わなかった場合、au・ドコモ・ソフトバンクの通信プランでは月末まで通信速度が最大128Kbpsに制限されますが、この速度ではブラウザでホームページが開くのにも時間がかかるようになりとても快適には使えません。
そこでiPhoneを利用する場合におすすめするのが、月間データ通信量の制限なしに最大1.2Gbpsの高速なモバイル通信を利用できるWiMAX2+ギガ放題プランです。
WiMAX2+ならデータ通信量を気にする必要がなくなるだけでなく、データ通信量を月途中に購入する必要がないので、追加費用もかかりません。
さらに以下にあげる3つのメリットもあります。
初期費用が低価格
モバイル通信サービスを利用開始する際に最も高い費用が必要なのが、接続用の通信機器の購入です。
たとえば通販サイトのAmazonでモバイルWi-Fiルーター「Aterm MR05LN」を購入すると約20,000円かかります。
一方、WiMAX2+ではプロバイダや機種にもよりますが、月額最安級のBroad WiMAXなら最新の「W06」「WX05」といったモバイルWi-Fiルーターが契約時に0円で入手可能です。
結果、申込時に必要な金額は契約事務手数料3,000円だけです。
初期費用の負担が少ないなら気軽に利用を開始できますね。
端末即日配送
たとえば、WiMAX2+の代表的なプロバイダ「UQコミュニケーションズ」や「Broad WiMAX」でWiMAX2+の契約をした場合、最短申込即日にWiMAX機器が配送されます。
すぐにモバイル通信を使いたい場合にも便利です。
工事不要
WiMAX2+なら時間のかかる回線工事がありません。
届いた機器を使って簡単な設定を行えば、すぐに高速なモバイル通信によるインターネット接続が可能です。
なお月間データ通信量に上限がないWiMAX2+ギガ放題プランにも、3日間10GBの速度制限があります。
この制限では、直近3日間で10GBのデータ通信量を消費した場合に、翌日18時から翌々日午前2時まで通信速度の制限が実施されます。
しかし制限後の通信速度は1Mbps程度と標準画質のYouTube動画が見られるレベル以上なので、iPhoneでモバイル通信を使う程度では気になることはないでしょう。
テザリング不要
iPhoneはテザリングに対応しており、iPhone本体をモバイルWi-Fiルーター代わりにして、iPhoneのモバイル通信契約を使ってタブレットやPCなどをインターネットへ接続することが可能です。
このようにテザリングはiPhone本体やデータ定額プランを有効活用できる便利な機能ですが、電力消費が激しい上に、仮にauのデータ定額プランでピタットプランやフラットプランを契約している場合はテザリングの利用で月額500円の追加となります。
一方、WiMAX2+ならiPhoneを含めて複数台の機器を同時にインターネット接続できることから、パケット料金の節約、回線の一本化によるコストカットも期待できます。
格安SIMと組み合わせればよりお得に
auの契約から格安SIMに切り替えるとさらに、iPhoneの通信料金を節約することができます。
たとえば格安SIMの中でも人気の高いOCNモバイルONEの音声対応コースの最安プランは月額1,600円(110MB/日)ですが、これに月額850円のOCNでんわ10分かけ放題オプション(1回10分の通話がかけ放題)とWiMAX2+ギガ放題プラン(月額4,380円)を組み合わせると合計月額6,830円。
この金額で、通話も通信もたっぷり利用できるモバイル環境が手に入る上、データ定額20(20GB)とスーパーカケホプランの組み合わせ(月額8,000円)や、au・WiMAX2+の組み合わせ(今回のシミュレーションでは月額9,837円)よりも安くなります。
通信料金を出来る限り抑えつつ、iPhoneでインターネットを思う存分楽しみたい場合は、格安SIMとWiMAX2+の組み合わせはおすすめです。
WiMAX2+を固定回線の代替えとして使えばさらにお得に
月間データ通信量の制限なしに最大1.2Gbpsの高速通信が可能なWiMAX2+は固定回線の代替えとして使われることもあります。
au ひかり(戸建)を例に出すと月額料金は5,000円となりますが、WiMAX2+を固定回線代わりに使えばこの料金も節約できるわけです。
通話料金の節約も検討しよう
WiMAX2+と組み合わせてiPhoneの月額料金を節約する場合は、通話料金の節約も検討しましょう。
LINE・Skypeを使えば利用者同士の音声通話が無料になる他、以下にあげる3つの通話サービスを上手に組み合わせれば、通話料金を節約できます。
・IP電話
インターネット回線を使った通話サービスで、利用者には050から始まる電話番号が割り振られます。
iPhoneで利用できる代表的なIP電話サービスとしてNTTコミュニケーションズの「050Plus」があります。
基本料金 | 通話料金 | ||
050plus | 300円 | 固定電話 | 8円/3分 |
携帯電話 | 17円/1分 |
・プレフィックス式通話サービス
電話番号の頭に識別番号(プレフィックス番号)を追加して通話するサービスです。
MVNO各社が提供するアプリを中継して通話することから、中継電話とも呼ばれています。
楽天が提供する「楽天でんわ」、OCNが提供する「OCNでんわ」など複数存在し、30秒あたり10.8円で通話できるようになります。
基本料金は0円ですので、あまり電話を使わない人ならプレフィックス式通話でも通話料金の削減が期待できます。
アプリ名 | 月額料金 | 通話料金 |
楽天でんわ | 0円 | 10円/30秒 |
OCNでんわ |
・かけ放題オプション
格安SIMの音声通話のオプションとして用意されている、かけ放題ライトと同等のサービスです。
格安SIMのオプションとして提供される通話サービスで、ドコモのカケホーダイライト・au スーパーカケホプランと同様に1回あたり一定時間の国内通話が無料となります。
このかけ放題オプションは
- 認識番号付加のプレフィックス式
- 電話番号そのまま発信するキャリア回線タイプ
の2種類が存在します。
プレフィックス式は専用アプリを利用するので、使いこなすまでに慣れが必要になるでしょう。
特に不在着信への返信は、着信履歴から着信番号をアプリにコピー&ペーストする手間が発生します。
キャリア回線タイプはiPhoneやスマホの通話ボタンから直接発信できるので、キャリアと同じ感覚で利用できるはずです。
以下は通話定額オプションの簡単な比較表です。
オプション名 | 月額料金 | 通話料金 | |
楽天でんわ:10分かけ放題 | 850円 | 1回10分以内の国内通話 | 無料 |
1回10分以降の通話 | 10円/30秒 | ||
OCNでんわ:10分かけ放題 | 850円 | 1回10分以内の国内通話 | 無料 |
1回10分以降の通話 | 10円/30秒 | ||
DTIでんわ:おとくコール10 | 820円 | 1回10分以内の国内通話 | 無料 |
1回10分以降の通話 | 10円/30秒 | ||
IIJmio:通話定額オプション (家族と30分、誰とでも10分) | 830円 | 1回10分以内の国内通話 | 無料 |
1回10分以降の通話 | 10円/30秒 | ||
IIJmio:通話定額オプション (家族と10分、誰とでも3分) | 600円 | 1回3分以内の国内通話 | 無料 |
1回3分以降の通話 | 10円/30秒 |
auのスーパーカケホプラン(月額1,700円)やカケホプラン(月額2,700円)よりいずれも月額の基本料金が安いです。
またスーパーカケホプランで無料となる1回5分を超過した時の通話料金(20円/30秒)よりほとんどのサービスの通話料金が安いです。
そのためLINEやSkypeと合わせてこれらのサービスをうまく活用すれば、通話料金も節約できます。
まとめ
iPhoneユーザーにとって、消費するデータ通信量によって通信料金が高くなるのは心配の種です。
そこで月間データ通信量の上限がないWiMAX2+を利用することで、データ通信量を気にせず快適にモバイル通信が利用できるようになる上、通信料金を節約できる場合があります。
さらに格安SIMを組み合わせて使ったり、WiMAX2+を固定回線代わりに利用したりすることでさらに料金を圧縮することも可能です。
また通話料金が気になる場合は、LINE・Skypeの他、IP電話・プレフィックス式通話サービス・格安SIMのかけ放題オプションといった通話料金が割安なサービスを利用することをおすすめします。