WiMAXでは、直近3日間で10GB以上のデータ通信をすると翌日のネットワーク混雑時間帯に速度制限がかかります。
速度制限を回避するためにはデータ通信量を把握する必要がありますが、どうやって確認すればいいのでしょうか。
WiMAXの通信量を確認する方法
WiMAXには月間データ通信量の上限が7GBの通常プラン以外に、ハイスピードモードでの月間データ通信量の上限なしに使えるギガ放題プランがあります。
月間通信量の上限がないギガ放題プランもデータ利用量が直近3日間で10GB以上になった場合は、翌日18時頃から翌々日の午前2時頃のデータ通信が混雑する時間帯に混雑回避のための速度制限がかかり、最大で1Mbps程度まで速度が制限されます。
速度制限がかかる場合でも、データ通信量が3日間で10GB以上になった日の翌日18時までは通常速度で利用できます。
また翌々日の2時前から継続して利用しているデータ通信は、最大で午前6時頃まで速度制限が継続される可能性があります。
速度制限が解除されない時は、一旦セッションを切断してみましょう。
WiMAXの速度制限を事前に回避するためには、自分がどれくらいWiMAXを使ってデータ通信をしているのか把握しておかなければなりません。
WiMAXの通信量は、WiMAXルーターの画面、プロバイダのマイページ、専用のアプリなどで確認できます。
それぞれの確認方法について詳しく見ていきましょう。
WiMAXルーターの画面で確認
直近3日間のデータ使用量や月間使用量は、WiMAXルーターの画面で確認できます。
ただしWiMAXルーター上に表示されるのはあくまでもデータ通信量の目安です。
またWiMAXルーターの機種によっては、端末上でデータ通信量を確認できません。
正確なデータ通信量を知りたい場合は、各プロバイダの公式ホームページで確認するか専用のアプリを使う必要があります。
マイページで確認
WiMAX回線を契約しているプロバイダがUQコミュニケーションズ、@nifty、So-netの場合、プロバイダの公式ホームページからデータ通信量を確認できます。
UQコミュニケーションズは「My UQ」、So-netは「マイページ」、@niftyは「会員サポート」とプロバイダによって名称が異なりますが、いずれもプロバイダから提供されたIDとパスワードを使ってログインできます。
マイページでは月間データ通信量を確認する以外にも料金プランの変更や利用状況の確認、契約者情報の変更、ハイスピードモードとハイスピードプラスエリアモードの切替などを行えます。
専用のアプリで確認
使っているWiMAXルーターによっては、専用のアプリでデータ通信量を確認できる機種があります。
WX05、WX04などNEC製WiMAXルーターを使っている場合、スマートフォンやタブレットに専用アプリ「NEC WiMAX 2+ Tool」をインストールしてデータ通信量を確認できます。
「NEC WiMAX 2+ Tool」では、データ通信量を確認する以外にもアンテナレベルや電池残量の確認、無線LANの帯域切り替え、ファームウェアの更新などが行えます。
WiMAXルーターを休止状態に移行することもできるので、データ通信を使っていない間は休止状態にしておくとデータ通信量が抑えられます。
W06、W05などHuwaei製のWiMAXルーターを使っている場合、スマートフォンやタブレットに専用アプリ「Huawei HiLink」をインストールしてデータ通信量を確認できます。
「Huawei HiLink」では、データ通信量を確認する以外にも通信事業者名の表示や電波強度の確認、接続デバイスの管理などが行えます。
データ通信量が急増した場合に通知する機能もあるので、必要に応じて設定しておきましょう。
データ量通知サービスの利用方法
WiMAXの速度制限対策には、UQコミュニケーションズが提供するデータ量通知サービスを活用しましょう。
データ量通知サービスは、直近3日間のデータ通信量が10GB以上になった時、あらかじめ登録しておいたメールアドレス宛に通知が届くサービスです。
データ量通知サービス登録方法

引用:UQコミュニケーションズ
データ量通知サービスに登録するには、各プロバイダまたはUQコミュニケーションズのホームページから申し込みを行います。
その際、以下の情報の入力が必要となりますので、わかるものを手元に用意しましょう。
- 加入事業者
- 契約されている機器(WiMAXを使用しているルーター)の識別用番号(電話番号)
- ICCIDの下12桁(使っているUIMカードの裏面で確認できます)
- メールアドレス
これらを入力して、規約に同意の上、使用することができます。
ただし、「ご加入事業者」のドロップダウンリストにプロバイダがない場合は申し込めません。
新規登録画面で加入しているプロバイダ名を選択し、識別用番号・ICCID・通知を希望するメールアドレスを入力します。
WiMAXルーターを新規契約した場合は、利用可能になった日の翌日11時以降にデータ量通知サービスへの登録が可能になります。
登録・配信は無料なので忘れずに登録しておきましょう。
データ量通知サービスの詳細は以下のホームページを参照してください。
http://www.uqwimax.jp/information/201702021.html
通知のタイミング
データ量通知サービスのメール通知は、速度制限がかかる当日の13時以降に順次配信されます。
ネットワーク状況などによって遅延する可能性もあるので注意しましょう。
なおデータ量通知サービスでは速度制限がかかる当日まで通知が来ないため、通知が来てからでは速度制限を回避できません。
速度制限がかからないようにするには、WiMAXルーターの画面や公式ホームページ、専用アプリなどでデータ通信量を確認し、3日間で10GB以上にならないようデータ通信量を調節する必要があります。
データ通信量を確認して速度制限を回避
WiMAXでは、料金プランに関係なく直近3日間のデータ通信量が10GB以上になると混雑回避のための速度制限がかかり、翌日の18時から翌々日の2時頃まで通信速度が最大で1Mbps程度に制限されます。
WiMAXのデータ通信量は、WiMAX端末の画面、プロバイダの公式ホームページ、専用のアプリから確認できます。
WiMAX端末の画面に表示される数字はあくまでも目安なので、正確な数字を知りたい場合はプロバイダの公式ホームページや専用のアプリを使う必要があります。
UQコミュニケーションズの公式ホームページから登録できる「データ量通知サービス」もあります。
これは3日間のデータ通信量が10GB以上になった時に通信制限がかかる当日の13時以降にメールで通知が届くサービスで、一部のプロバイダ以外で利用できます。
速度制限を回避するには、WiMAXのデータ通信量を確認して3日間で10GB以上にならないよう調節して使うようにしましょう。