WiMAXには2年・3年・4年契約のプランがあり、それぞれメリットとデメリットがあります。
しかし2018年11月に業界最安級かつ高額キャッシュバックのGMOとくとくBBが2年契約を廃止したり、これまで2年契約しか扱わなかったプロバイダが3年契約プランを主力商品として発売したりと、選択肢がほぼ3年契約のみとなりました。
2年契約ができるプロバイダはありますが、ルーターの在庫状況により契約できなかったり、キャンペーンのない割高な月額料金が適用されたりで、よりお得に最新の機種を使いたければ3年契約のほうが選択肢が広くなりました。
この記事では現在でも2年契約ができるプロバイダの料金比較と、契約期間別のメリット、デメリットを紹介します。
2年契約プラン
WiMAXの場合3年契約が主流なため、2年プランを扱うプロバイダはほとんどありません。
現在は選択肢自体が少なく、2年契約ができてもキャンペーンが適用できなかったりと3年に比べて不利益が多くなります。
2年契約プランの概要
2年プランを取り扱うプロバイダは回線事業者であるUQコミュニケーションズ、@niftyです。
プロバイダ | @nifty WiMAX | UQコミュニケーションズ |
---|---|---|
![]() | ![]() | |
公式ページ | 公式ページ | |
プラン名 | Flat 2年 ギガ放題 | UQ Flatツープラスギガ放題 |
1・2ヶ月目 | 3,670円 | 3,696円 |
3~24ヶ月目 | 4,350円 | 4,380円 |
端末料金は、@niftyで1円、UQWiMAXでは3,800円です。
auスマホや携帯電話の月額利用料金が最大1,000円安くなるauスマートバリューmineも適用可能です。
契約途中での料金プランの解約には違約金が発生するのでご注意ください。
2年契約プランのメリットとデメリット
現在、2年契約のメリットは契約期間が短いということだけです。
ただそれでも、2年後に大きなライフイベントが控えているなど事情があれば2年契約を選ぶメリットは大きいでしょう。
hi-hoWiMAXやカシモWiMAXのような「端末は型落ちだけど安く2年契約できる」というアドバンテージを持つプロバイダが2年契約から撤退した以上、安さを求めるだけなら2年契約を選ぶ理由はありません。
一方、2年契約のデメリットは3つあります。
- LTEオプション料がかかる
- プロバイダの選択肢が少ない
- 月額料金が高い
2年契約の場合、ハイスピードプラスエリアモードを利用した月にはLTEオプション料が1,005円かかります。
LTEオプションを利用するための申し込みは不要で、端末で通信モードをハイスピードプラスエリアモードに設定するだけなので、WiMAX2+の電波が繋がりにくいビル街などで日常的に利用している場合は毎月のようにLTEオプション料が加算されてしまい年間の通信料で考えても割高になることでしょう。
それでも現在あなたがauのスマホを利用している場合、auスマートバリューmineを使うことでスマホの料金を下げるうえにLTEオプション料を無料にすることができます。
@niftyもUQコミュニケーションズもauスマートバリューmineに対応していますから、auユーザーなら利用する価値はあるでしょう。
また端末も型落ちではなく最新機種が選べます。
@niftyにしろUQにしろ料金はほとんど変わらず、端末料金がかかるかの差とUQコミュニケーションズなら機種変更ができる点にしか違いはありません。
あえて選ぶとすれば、WiMAXを解約するときにプロバイダの解約の手続きを別途取る必要がないUQコミュニケーションズでしょう。
どうしても安くWiMAXを2年契約したい場合
安くWiMAXを2年間使いたい場合、現実的な選択肢は長期レンタルサービスを利用することです。
たとえばFUJI WiFiなら、月額3,200円でW05またはW04を利用できます。
返却の手間はありますし、端末も選ぶことはできませんが、違約金を気にせずいつでも解約できますから選択肢の1つとはなりうるでしょう。
WiMAXの契約期間別メリットとデメリット
WiMAXには2年契約以外にも現在の主流となった3年契約、そしてごく少数のプロバイダでしか契約できない4年契約が設定されています。
それぞれのメリットとデメリットについてご説明します。
3年契約プラン
2018年以降、WiMAXの主流は3年契約プランとなっているため3年契約可能なプロバイダは多いですが、ここではUQ WiMAX、Broad WiMAX、GMOとくとくBBの3社で比較します。
上記の3社は全てauスマホや携帯電話の月額利用料金が最大1,000円安くなるau スマートバリューmineが適用できます。
また、2年契約と同様に契約途中での解約には解約違約金が発生するので気を付けましょう。
WiMAXプロバイダを月額料金で比較!本当に安いのはココだ!【最新版】
3年契約プランのメリットとデメリット
そのため短期間利用したい場合の選択肢が増えました。
3年契約プランのメリットとしてLTEオプション料が無料という点が挙げられます。
au 4G LTE回線のハイスピードプラスエリアモードを使う場合、通常ではオプションサービスという扱いとなり利用した月ごとに1,005円の追加料金がかかりますが、3年契約の場合はこのLTEオプションが無料で利用できますのでハイスピードプラスエリアモードを頻繁に利用する方にはおすすめですね。
3年契約のデメリットは、25ヶ月目以降は高い月額料金を支払う必要がある場合が多いことです。
それでも安く2年契約ができるプロバイダが実質的になくなってしまった以上、プロパー料金で2年契約を更新し続けるより3年契約を維持するほうがお得です。
メリットとして挙げたLTEオプション無料のサービスも、生活圏内がWiMAX2+のサービスエリア内でしかも周囲にビル街や地下街がなく繋がりやすい地域ならば、ハイスピードプラスエリアモードを使う機会がほとんどないためLTEオプション無料の恩恵は少なくなります。
またギガ放題プランであっても、ハイスピードプラスエリアモードで月間7GBを超えて利用したために通信速度制限がかかった場合、WiMAX2+通信のハイスピードモードも速度制限を受けるので注意してください。
WiMAXを3年契約することについての詳細はこちらの記事にまとめました。 ⇒⇒⇒ WiMAXの3年契約プランの特徴とメリット
4年契約プラン
2019年10月にUQコミュニケーションズが新ギガ放題を発売したことに伴い、これまで4年契約を扱っていた家電量販店系のワイヤレスゲート(ヨドバシ)やBIC WiMAX(ビックカメラ)も4年契約プランの取り扱いを廃止しました。
4年契約はauユーザーのみauスマートバリューmineを利用してギガ放題を安く使えるとはいえ、あまりにも長すぎる契約期間に加え最安で使えるわけでもないという中途半端な存在でしたので、廃止は必然的と言えます。
契約更新月の数え方
2年・3年・4年のどの契約プランも契約更新月であれば解約金が0円になりますが、それ以外の期間で解約すると高額な違約金が発生するため、他のプロバイダに乗り換えるならこのタイミングを狙いたいですね。
サービス利用開始月を0ヶ月目とした契約更新月の数え方は次の通りです。
プラン | 契約期間 | 契約更新月 |
---|---|---|
2年契約プラン | 24ヶ月 | 25ヶ月目 |
3年契約プラン | 36ヶ月 | 37ヶ月目 |
4年契約プラン | 48ヶ月 | 49ヶ月目 |
UQ WiMAXでは課金開始月を1ヶ月目としているため2年契約ならば25ヶ月目が契約満了月となり、契約更新月は26ヶ月目となるので注意してください。
なお、契約更新月は各プロバイダのマイぺージからも確認できます。
WiMAXには2年・3年・4年の契約期間のプランが用意されていますが、2019年の新ギガ放題の登場以降「端末代別で違約金が安い1年~2年契約」または「端末代がほぼ無料で違約金が高い3年契約」の2択となりました。
2019年3月までは型落ち端末を安い月額料金で2年契約できるプロバイダがあったのですが、撤退後は安さ目当てで2年契約をすることは実質的に不可能になります。
高くてもいいからどうしても2年でないといけないという事情がない限り、契約期間にこだわらず
まとめると、
- ライフスタイルが変わりやすいので長期の縛りは極力避けたい
- 解約後再契約の際に端末を使いまわしたい
- 端末が手元にあるのでSIMだけ契約したい ⇒⇒⇒1~2年契約
- WiMAX2+だけではなくLTE通信もそこそこ使う予定がある
- 使いたいプロバイダや機種がある ⇒⇒⇒3年契約
がおすすめですよ。