Windows10のパソコンをWiMAX(ワイマックス)でインターネットに接続する方法は、Wi-Fiによる接続、有線LANによる接続、USBによる接続の3種類があります。
このうち、有線LAN・USBによる有線接続の方がWi-Fiより通信が安定するメリットがある上、WiMAXルーターとパソコンをケーブルで接続すればよいので設定も簡単です。
なおWiMAX機器をUSB接続したい場合は機種に合うケーブルさえ持っていればできますが、有線LAN接続をするためには別途その端末専用のクレードルを購入する必要があります。
一方、Wi-Fi接続にはケーブルを這わせなくてよいメリットがあります。
またWi-Fiの設定では、手動設定の他にパスワードの入力が不要なWPSによる自動設定を選ぶこともできます。
Wi-Fi(無線LAN)での接続方法
Windows10のパソコンをWi-Fi(無線LAN)でWiMAX2+機器と接続し、インターネットを利用するための設定方法は
- 手動設定
- WPSによる自動設定
の2種類があります。
Wi-Fi(無線LAN)の手動設定
WiMAX2+端末の無線の電波の識別名(SSID)を選択して、パスワード(暗号化キー)を入力する方法です。
事前にパスワードを確認しておく必要があります。
またパスワードを間違えて入力した場合は当然接続できません。
WPSによる自動設定
WPS(Wi-Fi Protected Setup)とは、Wi-Fiの設定を簡単に行うための無線機能です。
Windows10でWPSを利用すれば、SSIDを選ぶだけでパスワードを入力することなしにWi-Fiの接続設定が完了できます。
SSID・パスワードの確認方法(手動設定・WPS共通)
手動で設定する前に、SSIDとパスワードを確認しておく必要があります。
またWPSによる自動設定の場合もSSIDの確認は必要です。
確認方法は機種によって異なるので詳しくはマニュアルで確認して下さい。
ここでは参考までにW03での手順を紹介します。
1.本体の電源を入れ「情報」をタップします。
これで設定に必要なSSID・パスワードが確認できます。
この後、WPSによる自動設定を行う場合はSSIDだけメモに書き留めておいてください。
手動設定の場合は、この画面を開いたままWindowsの設定を進めると簡単でしょう。
Wi-Fi(無線LAN)の手動設定手順
1.Windows10デスクトップ左下にあるスタートボタンをクリックします。
2.メニューが表示されます。その中から「設定」を選択します。
3.Windows10の設定画面が表示されます。「ネットワークとインターネット」を選択します。
4.「ネットワークの状態」が表示されるので、「Wi-Fi」を選択します。
5.Wi-Fiの設定画面の、Wi-Fi機能がオフの場合はオンに切り替え。
6.「利用できるネットワークの表示」をクリックすると、画面右下に接続可能なWi-Fiのネットワーク名(SSID)が表示されます。
7.利用するSSIDを選んで「接続」をクリックします。
8.ネットワークセキュリティキー(パスワード)を入力して「次へ」をクリックします。
これで手動設定は完了です。
WPSによる自動設定手順
WPSで設定するためには、まずWiMAX2+本体側でWPSによる接続を受け付ける設定を行います。
この方法はWiMAX2+端末によって異なるので詳しくはマニュアルで確認してください。
ここではWPSに対応したW03で手順を紹介します。
HUAWEI製のWシリーズだけでなく、NECプラットフォームズ製のWXシリーズでも同じです。
1.W03本体の電源を入れます
2.「かんたん設定」をタップします。
3.「かんたん設定」画面から「ワンタッチ設定(WPS)」をタップします
4.「ワンタッチ設定(WPS)」画面から「WPS」をタップします。
5.WPS接続の受付け状態となります。
Windows側の設定
1.Windows10デスクトップ左下にあるスタートボタンをクリックします。
2.メニューが表示されます。その中から「設定」を選択します。
3.Windows10の設定画面が表示されます。「ネットワークとインターネット」を選択します。
4.「ネットワークの状態」が表示されるので、「Wi-Fi」を選択します。
5.Wi-Fiの設定画面の、Wi-Fi機能がオフの場合はオンに切り替え。
6.「利用できるネットワークの表示」をクリックすると、画面右下に接続可能なWi-Fiが表示されます。
7.利用するSSIDを選んで「接続」をクリックします。
8.SSIDをクリックするだけで自動的にルーターの設定が取得されます。
パスワード(ネットワークセキュリティキー)の入力をはじめ、その他の設定をしなくても自動的に設定完了となります。
Wi-Fi(無線LAN)で接続するメリット
Wi-Fi接続のメリットは、何といってもLANケーブルが不要なことです。
LANケーブルを床にはわせないでよい分見た目がきれいですし、Wi-Fiの電波が届く範囲であれば自由にパソコンを移動してWi-Fiによるインターネット接続が可能です。
この方法でPCだけでなくスマートフォンやタブレット端末も接続できますから、もしPCとそれらの端末を同時使用したい場合は、Wi-Fi接続するのがおすすめです。
有線LANでの接続方法
直接LANケーブルを接続して有線LAN接続ができるWiMAX2+機器は、電源コンセントから給電する据え置きタイプのホームルーターです。
WiMAXはモバイル通信でありながら通信速度が高く、ギガ放題プランを選べば月間データ量無制限なため、サービスエリア内なら固定回線の代替としても利用できます。
そのため光回線や固定回線の代わりにこういったWiMAXのホームルーターを設置し、そこにデスクトップパソコンを接続したい場合には有線LANは最善の方法です。
一方モバイルルーターには端末自体にLANポートがないため、別途クレードルが必要です。
クレードルとは、モバイルWi-Fiルーターを設置することで自動的に充電ができる機器のことで、LANポートも付属しているためモバイルWi-Fiルーターと一緒に使うと有線LAN接続ができます。
有線LANでの設定は簡単で、ただパソコンとWiMAX2+機器をLANケーブルで接続するだけです。
有線LANで接続するメリット
電波干渉の恐れがあるWi-Fi(無線LAN)と異なり、有線LANでの接続は安定しやすくかつ通信速度が速くなります。
そのためWiMAX2+を使い自宅でパソコンをインターネットに接続する場合、ルーターを載せたクレードルをWiMAXの電波が入りやすい窓際に置き、そこからLANケーブルで自室まで接続するのがおすすめです。
ケーブルが這う煩わしさはありますが、WiMAX端末から離れていても安定した通信ができるのが有線接続の強みです。
USBでの接続方法
モバイルWi-Fiルーターのmicro USBまたはUSB type-cポートとパソコンをUSBケーブルで接続することで、インターネットに接続することができます。
たとえばW03であればUSB接続すると自動再生のポップアップウインドウが表示され、「AutoRun.exeの実行」によるプログラムのインストールを行うだけで設定が完了です。
これでWiMAX2+によってインターネット接続されます。
USBで接続するメリット
無線LANのように電波干渉を受けることがないので、接続が安定し通信速度も速くなります。
例えばW06では無線接続時の下り最大速度は867MbpsですがUSB接続時には下り最大1.2Gbpsまで高速化を実現していますし、他の機種に関しても通信の安定性を確保するために役立ちます。
このようにWiMAX2+最大の特徴である高速モバイル通信を最大限生かすなら電波ロスが少なくなるUSB接続はおすすめです。
USB接続は外出先でノートPCをWiMAX2+で接続する際にも使える方法ですし、新たにものを購入する必要もありません。
長時間外出する場合、スマートフォンやWiMAXルーターの充電のためにケーブルとモバイルバッテリーを持ち歩くことがあるでしょう。
そのケーブルがあればパソコンにUSB接続することができるので、通信が安定しづらい場所ではUSB接続に切り替えるのも一つの手です。
まとめ
Windows10のパソコンをWiMAX2+でインターネット接続するには、Wi-Fi・有線LAN・USB接続の3種類のいずれかの設定を行います。
無線接続であるWi-Fiはケーブルを這わせなくてよいメリットがあります。
またWi-Fiの設定では手動設定の他、パスワードの入力が不要なWPSによる自動設定を選ぶことも可能です。
一方、有線LAN・USB接続はWi-Fiより通信が安定し、WiMAX回線本来の高速通信が可能になる上WiMAX2+機器とケーブルでつなぐだけで設定が完了するので簡単です。
ただし、モバイルWi-Fiルーターを有線LANで接続するためには別途クレードルが必要です。
新規契約時にクレードルなしで購入していたとしても、UQコミュニケーションズのアクセサリーショップや家電量販店のネットショップなどで購入できますので積極的に利用しましょう。
スマホやPCに合わせて接続方法を選択し快適にWiMAXを利用してください。
最新機種なら、まだ東京、埼玉、大阪、愛知の一部地域ではあるもののWiMAX2+とau 4G LTEのキャリアアグリゲーションにより下り最大867Mbps、さらにUSB接続時には下り最大1.2Gbpsの通信が実現しています。
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