WiMAXを使用していると、充電は十分だったはずなのにもう残り少ない、以前よりも充電の減りが早くなった、など充電に関する問題は付き物です。
今回、そんなWiMAXの充電問題に注目して、充電がすぐ切れてしまう原因と充電を切らさないための対策を紹介し、電池持ちのよいおすすめ機種についても紹介していきます。
WiMAXの充電がすぐ切れる理由
WiMAXの充電がすぐ切れてしまうと感じる場合、考えられる理由は3つあります。
ハイパフォーマンスモードを利用している
WiMAXには消費電力とパフォーマンスに関する設定があります。
端末ごとに設定の名称は異なりますが、これらの設定にはエコモード、バッテリーセーブモードと呼ばれる消費電力を抑えたものの他に、バランスモード、ノーマルモードとハイパフォーマンスモード、ハイパワーモードと呼ばれるものがあります。
速い通信速度と引き換えに消費電力も増えてしまうのがハイパフォーマンスモード、ハイパワーモードです。
バランスモード、ノーマルモードは電池残量が十分残っている場合、速い通信速度を維持して消費電力も増えます。
電池残量が一定値以下で、一定時間通信が全くなかった場合に速度制限をし、消費電力を減らして連続動作時間が長くなるようにします。
モード | 通信速度 | 消費電力 |
エコモード | 遅い | 少ない |
バランスモード | 基本的にはハイパフォーマンスモード同様に速い (条件によっては遅くなる) | 基本的にはハイパフォーマンスモード同様に多い (条件によっては少なくなる) |
ハイパフォーマンスモード | 速い | 多い |
上記の消費電力とパフォーマンスに関する設定の説明、図からもわかるようにハイパフォーマンスモードを利用している場合、消費電力は増えてしまいます。
このハイパフォーマンスモードがWiMAXの充電がすぐ切れてしまう理由の1つです。
常にハイパフォーマンスモード設定にしていると連続動作時間が短くなり充電がすぐ切れるようになってしまうのです。
充電が十分できていない
充電がすぐ切れてしまう理由の1つに、不十分な充電が挙げられます。
どの端末でも十分な充電がされない場合には連続動作時間が短くなってしまうのは当然ですね。
充電しながらの通信は充電に時間がかかる
充電が十分に行われない理由に、充電しながらの利用により充電速度が遅くなってしまうことが挙げられます。
常に端末がオンの状態だと充電効率が悪くなり多くの充電時間が必要となります。
充電と通信を同時にしなければならない場合以外では、端末をオフにしてしっかりと充電することが重要です。
バッテリーが古くなっている
WiMAXのバッテリーもスマホなどのバッテリー同様に古くなると、充電がすぐ切れるようになってしまいます。
バッテリーが古くなり寿命を迎えてしまうと、充電を十分に行っていてもすぐに電池が切れてしまうでしょう。
利用し始めてから1~2年ほどで電池の減りが早くなったことを実感するはずです。
バッテリーに寿命を感じた場合には、バッテリーの交換を検討する必要があります。
WiMAXにはバッテリーパックのみ交換できるモデル(WXシリーズ)と、修理扱いでバッテリーを交換するモデル(Wシリーズ)の2種類があります。
3年プランが主流のWiMAXで、バッテリーの劣化が心配な場合はバッテリーパックが交換できるモデルがおすすめです。
WiMAXのクレードルは充電スピードやバッテリー寿命に影響なし
WiMAXになにかとセット扱いのようにされているクレードルですが、充電スピードやバッテリー寿命が改善されることはありません。
利点をあげるなら置くだけで充電できるので、充電忘れの心配がないことくらいでしょう。
充電器としてしか使わないなら不要
クレードルの最大の特徴はWiMAXで有線LAN接続が可能なことです。
便利な充電スタンド機能を期待しての使用を考えているのならば、クレードルを購入する必要はありません。
充電する際に便利なのは確かですが、クレードル最大のメリットはやはりWiMAXで有線LAN接続ができることです。
充電機能目的であれば、出費を抑えるためにも購入する必要はないですよ。
有線LANを使うなら買い
有線LAN接続の利用を考えている場合にはクレードルはおすすめです。
無線非対応のパソコンなどの端末でもクレードルがあれば、LANケーブルを繋ぐことによってインターネットを利用することが可能になります。
また、クレードルがあればWiMAXを無線LANアクセスポイントに変えることが可能です。
自宅などの固定インターネット回線とWiMAX端末を載せたクレードルをLANケーブルでつなぐことで、そのネット環境を無線化することができます。
WiMAX端末を使って有線LAN接続をしたい、自宅では固定回線と結ぶ無線LANルーターとして利用したいという場合にはクレードルの購入をおすすめします。
WiMAXルーターのバッテリー切れ対策
WiMAXルーターの充電がすぐ切れてしまう原因を踏まえた上で、バッテリー切れの具体的な対策を紹介していきます。
省電力モードを利用する
充電がすぐに切れてしまう理由にハイパフォーマンスモードの利用がありました。
確かに回線速度も安定して速く、快適に利用することが可能です。
しかし、消費電力が多くなってしまうのが問題です。
設定で消費電力の少ない省電力モードを選べば、消費電力を減らすことができます。
通信速度が低下することに要注意
省電力モードを使用する際に、注意しなければいけないことがあります。
それは消費電力を抑える代わりに回線速度が制限されてしまう点です。
速度が制限される理由は、高速通信を可能にするキャリアアグリゲーション機能がオフになってしまうからです。
この機能がオフになることで充電を長持ちさせることは可能になりますが、回線速度が低下してしまうことに注意しておきましょう。
モバイルバッテリーを持ち歩く
WiMAX端末の充電が切れそうになっても、モバイルバッテリーがあればどこでも充電が可能になります。
古いWiMAX端末の解約や買い替えを予定しているなら、わざわざ修理交換する必要もありません。
モバイルバッテリーがあればスマホやタブレットの充電もできるので便利ですね。
WXシリーズは電池パックを購入できる
WiMAX端末のWXシリーズはバッテリー交換に対応している機種です。
もし、使用している端末がWXシリーズであるならば、電池パックを新しく購入して交換することが可能です。
電池パックはUQアクセサリーショップなどのインターネット通販で簡単に購入することができます。
古くなった電池パックは、充電の持ちが悪いだけでなく膨張による破損の危険もあります。
そんな寿命を迎えた電池パックを簡単に交換できるのは大きなメリットと言えます。
おすすめのWiMAX端末はWX06
ここまでWiMAX端末の充電問題、その対策について紹介しました。
それらを全て踏まえた上でおすすめしたい機種がWXシリーズのWX06です。
電池持ちがよい
WX06の特徴は電池持ちがよいことです。
現在の最新機種W06と比較してみます。
モード | WX06の連続通信時間 | W06の連続通信時間 |
通信速度を優先するモード | 約8.1時間 | 約7.1時間 |
スタンダードなモード | 約11.5時間 | 約9時間 |
バッテリー持ちを優先するモード | 約14時間 | 約11.6時間 |
どのモードでもW06よりWX06の方が電池持ちはいいことがわかります。
しかしW06は下り最大1.2GbpsとWX06 の下り最大440Mbpsよりも圧倒的に通信速度が速い機種であるため、長時間の外出がほとんどない場合はW06のほうがスムーズな通信ができるでしょう。
一方長時間の外出が多くバッテリー持ちが重要ならば通信速度が多少遅くてもバッテリー容量の大きいWX06がおすすめです。
バッテリーが古くなったら交換が可能
WiMAXルーターのバッテリー切れ対策でも紹介しましたが、WX06はバッテリー交換に対応している機種です。
そのため古くなったバッテリーも新しいものを購入して簡単に取り換えることができます。
バッテリーの寿命を理由に新しい端末に買い替えたりする必要もなく、長く使用することのできる機種となっています。
まとめ
WiMAXの充電がすぐ切れてしまう場合には、まず普段の使い方やバッテリーの状態を確認することが大事です。
バッテリーが長持ちするよう省電力モードの使用、モバイルバッテリーの携帯も有効的です。
また、使用するWiMAX端末選びも重要になります。
この記事ではバッテリー交換が可能で連続通信時間が長いWX05をおすすめしましたが、W06でも9時間程は連続通信可能なうえ通信速度はWX06より速いので、自分がどれくらいの時間WiMAX端末を外出先で利用するかによって端末を選ぶと良いですよ。