PlayStation 4(以後PS4)は、2013年11月15日(日本での発売は2014年2月22日)にソニー・インタラクティブエンタテインメントによって発売開始された人気の家庭用ゲーム機です。
2016年12月には世界全体での実販売数が5,000万台を達成しました。
PS4にはインターネット接続機能があり、オンラインでは主に以下9つのサービスや機能が利用できます。
ネットワークに繋げることでPS4の楽しみ方が広がりますね。
PS4をWiMAX2+でインターネット接続するメリット
ニュースや案内を受け取れる
What’s New やお知らせを受け取ることができます。
PlayStation®からのお知らせやフレンド依頼・視聴リクエストが届きます。
PlayStation® Storeのコンテンツが利用できる
専用タイトルや過去の名作ゲーム、追加アイテムなどをダウンロードできます。
また、Amazonビデオ・Huluなどを楽しめるアプリをダウンロード・利用することも可能です。
プロダクトコードが使える
追加アイテムや体験版などのコンテンツをダウンロードするための、12桁の英数字からなる専用コードを利用できます。
PlayStation® Plusのメンバーになれる
PlayStation® Plusのメンバーになると、専用コンテンツを楽しめたりPlayStation® Storeのコンテンツを割引価格で購入できたりします。
また一部コンテンツを除きPS4で世界中のユーザーとオンラインマルチプレイを楽しむためには、PlayStation® Plusのメンバーになる必要があります。
シェア機能を利用できる
ゲームのプレイ動画やスクリーンショットをFacebookやTwitter、YouTubeなどに投稿するのがシェア機能です。
ニコニコ生放送などに動画の生配信を行うこともできます。
ライブラリーが使える
過去に購入したコンテンツがリスト化されたライブラリーから、任意のコンテンツを再ダウンロードできます。
PlayStation™ Videoのコンテンツを視聴できる
国内外の映画やドラマ、ミュージッククリップなどを24時間いつでも購入して鑑賞できます。
パーティーチャット、フレンド機能を利用できる
他のユーザーとチャットできるパーティーチャット機能、フレンドとなったユーザーのオンライン状態や遊んでいるゲームを確認できるフレンド機能を利用できます。
ゲームコンテンツのパッチを取得できる
オンラインからゲームコンテンツのパッチをダウンロードし適用できます。
PS4をWiMAX2+でインターネット接続する方法
PS4は有線LAN・無線LANのいずれかの方法でインターネット接続できます。
以下、それぞれの方法を紹介します。
有線LANで接続する方法
WiMAX2+を有線LANでインターネット接続するためには、ホームルータータイプを利用するか、モバイルWi-Fiルータータイプとクレードルと呼ばれる別機器を組み合わせて利用することが必要です。
クレードルはモバイルWi-Fiルーターを設置することで充電ができる携帯・スマホ用の充電器のような機器のことで、LANポートを備えているため有線LANでの接続が可能です。
これらの機器が用意できたらPS4の電源を入れ、「設定」から「ネットワーク」、「インターネット接続を設定する」とすすみます。
ここでPS4とWiMAX2+機器をLANケーブルで接続すると、自動的に設定が行われます。
難しい手順はないので、有線LANでの設定は迷うことがないでしょう。
無線LANで接続する方法
PS4を無線LANでWiMAX2+に接続する方法には、WPSによる自動設定・手動設定の2種類があります。
基本的には簡単な自動設定を、自動設定ができない場合に限り手動設定を行うとよいでしょう。
WPSによる自動設定の方法
WPS(Wi-Fi Protected Setup)とは、Wi-Fiを簡単に設定するための機能で、パスワードを入力することなく無線LANの設定を自動で完了できます。
またそのためには、WiMAX2+機器側でWPSによる接続を受け付ける状態にしておくことが必要です。
この方法は機種毎に異なるので、詳しくは利用機種のマニュアルで確認して下さい。
ここでは参考までにW03を使った方法を紹介します。
W03の本体に電源を入れ、「かんたん設定」→「ワンタッチ設定(WPS)」とすすみます。
次に「WPS」をタップすることで本体側の設定は完了です。
これでW03側はWPSで接続できる状態となりました。
この状態で120秒以内にPS4側の設定を行います。
PS4側では、「設定」→「ネットワーク」→「インターネット接続を設定する」→「Wi-Fiを使う」→ [かんたん]→「WPSボタンを使って設定する」と進みます。
これによりPS4側で自動的に設定を行ってくれます。
WPSによる自動設定なら、設定が簡単な上に難しい手順がないので失敗することもないでしょう。
ネットワークの設定に不慣れな場合もおすすめできます。
SSID・パスワードの確認方法
手動での設定の場合は、無線LANの電波の識別名(SSID)と暗号化キー(パスワード)を事前に確認しておくことが必要です。
確認方法はWiMAX2+端末の機種によって異なるため、詳しくは各端末のマニュアルでご確認ください。
参考までにW03では、本体電源を入れた後、「情報」→「SSID情報」とすすむとSSIDとパスワードが確認できます。
手動設定の場合は、この画面を開いたまま設定を行うとよいでしょう。
手動での設定方法
「設定」から「ネットワーク」→「インターネット接続を設定する」→「Wi-Fiを使う」→「かんたん」と進みます。
ここでPS4が電波をキャッチした無線LAN(SSID)の一覧が確認可能です。
事前に確認したSSIDを選んだ上で、「OK」で先にすすみます。
次の画面でパスワードを入力して「OK」を選択すれば設定は完了です。
有線LANと無線LANどっちが良い?
2つの方法があるので、どちらの方法を選べばよいか迷うかもしれませんね。
どちらを使っても、PS4でインターネット接続すること自体は可能です。
ただし可能であれば有線LANで接続した方が、通信速度は速く安定性も高いのでより快適にゲームをプレイできます。
LANケーブルを床に這わせたくない場合や、WiMAX2+機器とPS4本体を設置する場所が遠い場合は、無線LANによって接続を行います。
しかし無線LANで接続する場合、距離や壁などの障害物、電子レンジ・コードレス電話機などによる電波干渉によってPS4に届く電波が弱くなり、通信速度や安定性に影響がでることがあるので注意しましょう。
PS4をWiMAX2+で接続する場合の注意点
以下のようにWiMAX2+で、PS4のオンラインゲームが問題なく遊べるとのユーザーの声が見受けられます。
WiMAXでPS4プレイ意外と出来るな
普通の無線LAN並みには動ける— ラテ〻8bit (@pollyanna_xiv) March 15, 2015
WiMAXでPS4のPSO2やってみたけどVITAより表示早いんじゃが。
— SaSami (@lalala_hoppetan) June 28, 2016
ただし固定回線と比較すると、電波環境にもよりますがWiMAX2+は回線応答性が低いのでゲームによっては快適にプレイできないと考えられます。
たとえば、以下のようなレビューがあります。
PS3のオンラインゲームでは、なかなかの快適さです^ ^
ラグは有りますが、酷すぎるレベルでもありませんし、そういう事を気にしないユーザーなら全く気にならないでしょう。(現にわたくしも気が付きませんでしたw)
問題はPS4ですが、GTA5をやってますがネットワークエラーでオフラインに戻される事が多いです。
特に応答速度や安定性が厳しく問われるアクションゲームだと、ラグ(遅延)が発生したり口コミのようにエラーになったりする可能性が高くなります。
こういった場合は、WiMAX2+のようなモバイル通信の回線ではなく、固定回線を選んだ方がよいでしょう。
3日間10GBの速度制限について
WiMAX2+ギガ放題プランは月間データ転送量の制限はありません。
しかし回線の混雑を予防するため、3日間で10GBのデータ転送量を消費した場合に、翌日18時頃~翌々日2時頃まで通信速度が概ね1Mbpsまで制限されます。
1Mbps程度の通信速度があれば、スマホでYouTubeの標準画質動画を鑑賞したりネットサーフィンをしたりするくらいは問題ありませんが、PS4のゲームによってはこの速度制限に抵触すると遊べない可能性があるので注意しましょう。
またオンラインで動画を鑑賞するには難しい速度です。
たとえばHuluでは3Mbps~5Mbpsの通信速度を推奨しているので、速度制限時の1Mbpsの通信速度では足りません。
アップデートやソフトのダウンロードに注意
PS4ゲームのアップデートファイルや体験版などのソフトは、以下口コミにあるように非常に膨大なデータ容量になることがあります。
https://twitter.com/AzusasanMiura/status/804220602223497217
FF15のアップデート進行状況が記録的だったので思わず撮ってしまった…。WiMAX…。 pic.twitter.com/R2OAonyi5P
— mai (@feitorung) November 29, 2016
それにしても、PS4のゲームの体験版、ファイルサイズが35GBを超えるものが、当たり前のように存在するけれど、自宅回線がWiMAXとかだったら余裕で通信制限はいるよなぁ…
SoftbankAirで正解だった。— 飛盤海豚M(フリスビードルフィンM) (@FrisbeeDolphinM) December 5, 2016
私の自宅ではWiMAX2+で15Mbps程度の通信速度がでていますが、この通信速度で仮に10GBのファイルをダウンロードしようとすると約1時間30分かかる計算です。
ダウンロード中もPS4でゲームをプレイできるとはいえ、その分回線の帯域がふさがるので、通常の通信速度でもオンラインゲームのプレイは難しいでしょう。
ダウンロード中に外出先しようとしても、当然モバイルWi-Fiルーターを持ち出すことができません。
これらの点から、頻繁にアップデートを行ったり大容量のソフトをダウンロードしたりする場合は、WiMAX2+より固定回線を使った方が快適にプレイできそうですね。
PS4でWiMAX2+接続する際におすすめの速度アップの方法
PS4で快適にオンラインゲームをプレイするには通信速度や安定性が重要です。
WiMAX2+は、使い方や工夫次第でそれらの大幅な向上が見込めることがあります。
ここではその方法を3つ紹介します。
WiMAX2+機器を窓際に設置する
モバイル通信のサービスは、屋内で利用するほど電波が届きにくくなる傾向があります。
私の自宅では窓際にWiMAX2+機器を設置すると15Mbps程度の速度がでますが、数メートル屋内の方に設置して速度測定した場合は10Mbps程度の通信速度でした。
カフェやショッピングセンターでも、屋外から離れた奥まった場所ではWiMAX2+の通信速度が落ちたり電波がとどかなかったりすることがあります。
そのためご自宅でWiMAX2+を利用する場合、なるべく窓際に近い場所にWiMAX2+機器を設置するのがおすすめです。
WiMAX2+機器の設置場所だけで通信速度や安定性が大きく変わることがあります。
有線LANで接続する
無線LANは電波干渉や距離・障害物の関係で速度や安定性が落ちるので、WiMAX2+機器とPS4をLANケーブルで接続して利用するのがおすすめです。
WiMAX2+機器とPS4の場所が近かったり、少し距離があってもLANケーブルで接続できたりするようであれば、有線LANの利用を検討してみて下さい。
なお自宅でのみWiMAX2+を利用する場合はホームルータータイプを使いますが、外へ持ち運びができるモバイルWi-FiルーターにはLANケーブルの接続口はありません。
そのためモバイルWi-Fiルーターで有線LAN接続をする場合は、クレードルという別機器が必要になるので注意しましょう。
市販無線LANルーターを組み合わせる
モバイルWi-Fiルーターと比較して、市販の無線LANルーターの方が無線LANの性能が高いです。
そのためWiMAX2+機器とPS4の設置場所の間に距離や障害物があり有線LANでの接続ができない上、Wi-Fiの電波が弱い場合は、市販の無線LANルーターを組み合わせると通信状況が改善する可能性があります。
モバイルWi-Fiルーターとクレードルがあれば、クレードルに無線LANルーターを接続することが可能です。
クレードルがなく市販無線LANルーターもない場合は、電波が弱くなる前にキャッチして再発信する無線LAN中継機を活用すると、より遠くまで安定して無線LANの電波を届けることができます。
このように工夫次第でWiMAX2+の通信速度を上げ、より快適にPS4のオンラインゲームを遊べる可能性が出てくるので、ぜひ試してみてください。
有線LANや市販無線LANルーターを組み合わせるメリットはこちらで詳しく解説しています。
まとめ
PS4でオンラインゲームやパーティーチャットを楽しみたい場合は、インターネットに接続する必要があります。
WiMAX2+でPS4をインターネット接続する方法は、有線LAN・無線LANの2種類です。
また無線LANの場合、手動設定の他、暗号入力が不要な自動設定もあります。
なおPS4でオンラインゲームを快適に楽しみたい場合は、できるだけ通信速度や回線安定性が高い環境が必要です。
Wi-Fiの電波の干渉や減退の可能性がある無線LANより有線LANがベターな選択でしょう。
またWiMAX2+機器を窓際に置くことや、無線LANの電波が強く受信できない場合は、市販無線LANルーターを組み合わせるなどの対策を検討してください。