口コミで評判のいいポケットWiFiを探していますね。
人気のあるポケットWiFiは総じて、高速通信とデータ量の多さ、エリアの広さと月額料金のバランスが取れています。
この記事では各社のポケットWiFiを比較し、使いやすく料金もお得なポケットWiFiを紹介します。
ポケットWiFiでできること
ポケットWiFiとは持ち歩けるサイズの小さい機器で、これがあればいつでもどこでもインターネットができます。
それ単独ではインターネットができないパソコンやタブレットをつなぐこともできますし、旅行先の宿でもいつもしているゲームができるので、プライベートにもビジネスにも大活躍します。
利用するデータ量が少なければ、ポケットWiFiの代わりにスマホのテザリングを利用することもできますが、データ通信量が大きくなりますしスマホ自体のバッテリーを消費するので特に外出先では別々のほうが便利です。
使いやすさでおすすめのポケットWiFi
結論から言って、通信速度、利用できるデータ量、月額料金のバランスが取れていて使いやすいポケットWiFiがWiMAXです。
まず通信速度がWiMAX2+通信単独で558Mbpsと高速です。
通信速度制限もLTE回線を併用する通信モードを月に7GBを超えて使うか、あるいは月間データ量の上限が7GBのプランを利用していない限り、インターネットが使えなくなるような厳しい制限はかかりません。
かつお得なプロバイダを選べば、月間データ量に上限のないギガ放題プランの月額料金が3,000円台で利用できます。
そのため、ポケットWiFiをモバイルデータ通信のメインに据えるのならばWiMAXが断然おすすめです。
ポケットWiFiを比較するためのポイント
ポケットWiFiはWiMAX以外にも携帯キャリアや他の会社から発売されています。
どこでポケットWiFiを契約するかを決めるのに、比較すべきポイントは次の4つです。
- エリア
- 通信速度
- 利用できるデータ量
- 月額料金
前半はポケットWiFiを「快適に使えるか」に関連し、後半は「お得に使えるか」に関連します。
- エリア
WiMAXとワイモバイル、ドコモ、ソフトバンクの通信エリアを比較します。
![]() 引用:NTTドコモ | ![]() 引用:ソフトバンク |
![]() 引用:ワイモバイル | ![]() 引用:UQコミュニケーションズ |
スマホと同じLTE網を使うドコモとソフトバンクのポケットWiFiは、他より広い範囲で利用できます。
またワイモバイルも一見WiMAXより広いため、WiMAXが最も「使えなさそう」に見えるかもしれません。
ただ、データ消費量の上限がないポケットWiFiでのみ比較すると、ドコモとソフトバンクはその時点で対象外、ワイモバイルの場合は図の青い部分だけが無制限で利用できるエリアですから、WiMAXに軍配が上がります。
- 通信速度
通信速度は2019年春に発売したドコモのポケットWiFiが1Gbps超えと、光通信にますます近づいています。
ワイモバイルは612Mbps、WiMAXが558Mbpsとカタログスペック上は見劣りしますが、実際には利用に差し支えはありません。
当サイトではWiMAX通信の実効速度を計測していますが、平日の日中で21Mbpsと、動画を観るのにも十分な速度が出ます。
カタログスペックに意味がないとまではいえませんが、現状では利用するぶんには全く支障がないことを抑えておきましょう。
- 通信速度制限
月間データ量の上限を超えた場合に、通信速度が当月まで128kbpsと実用に耐えないレベルにまで落とされるのはどのポケットWiFiにも共通です。
通信速度制限の条件 | 制限後の速度 | |
---|---|---|
ドコモ | 契約データ量を超える | 128kbps |
ソフトバンク | 契約データ量を超える | 128kbps |
au | 3日間で10GBを超えて利用する | 1Mbps |
ワイモバイル | 3日間で10GBを超えて利用する | 1Mbps |
WiMAX | 3日間で10GBを超えて利用する | 1Mbps |
通信量の上限がないワイモバイルのポケットWiFiではLTE回線を使う標準モード、WiMAXの場合はLTE回線を併用するハイスピードプラスエリアモードを月に7GBを超えて利用した際にも128kbpsに制限されます。
ただこの条件にかかるのはポケットWiFiの端末で通信モードの切替をし忘れた場合ですので、ユーザーが不注意でミスをしない限りはほぼかかることがありません。
上限がないワイモバイルのアドバンスモードやWiMAXの標準であるハイスピードモードはそのような制限はなく、3日間で10GBを超えて利用すると翌日の18時から翌々日の午前2時まで1Mbpsに制限されます。
1Mbpsという数字は少なくともYouTubeの標準画質の動画が観られますし、何よりも制限時間外である2時から18時は通常通りの通信ができますから、ポケットWiFiでネットが使えなくて困るということはありません。
- データ量
ポケットWiFiの契約時に最も重要なのが月に利用できるデータ量です。
各社様々なプランを発表していますが、上限が設けられていない実質無制限のプランと上限があるプランの2つに大きく分かれます。
ドコモとソフトバンクはスマホもポケットWiFiも上限のないプランがありませんが、ワイモバイルはオプションを付けることで、WiMAXは上限のないプランを契約することで月間データ通信量の上限を外すことができます。
ポケットWiFiの高速通信を活かすには、上限がないプランを選ぶのがおすすめです。
通信速度が速いというのは一度に多くのデータ量を送れることを意味しますが、全体として使えるデータ量が決まっているのに通信速度だけが速くなるとそれだけ利用できる時間が短くなるのです。
たとえばYouTubeの高画質動画はビットレート8Mbps程度ですが、これを上限50GBのポケットWiFiで観るなら月に14時間弱しか観られない計算です。
月14時間ということは1日あたり30分も観られないので、動画や映画などをオンラインで観ることが多いならば物足りないでしょう。
50GBあっても常に動画を観るようなヘビーユーザーにとっては足りませんので、高速通信の恩恵を余すところなく楽しみたいなら月間データ量の上限がない回線、上限がないプランを選ぶべきです。
- 月額料金
月額料金を比較すると、月間データ容量上限なしにも関わらず全てのポケットWiFiのなかで最安なのはWiMAXです。
データ容量 | 月額料金 | |
---|---|---|
ドコモ | 30GB | 9,400円 |
ソフトバンク | 7GB | 4,196円 |
au | 上限なし | 4,880円 |
ワイモバイル | 上限なし | 4,380円 |
WiMAX | 上限なし | 3,880円 |
docomo
ドコモはポケットWiFiのみを使う場合でも、専用の基本プランとパケットパックをセットする形で契約します。
基本プランの料金分高くなりますから、価格だけなら上限がないWiMAXとワイモバイルのほうが圧倒的にお得です。
ドコモユーザーがスマホとポケットWiFiを同時契約してデータ量をシェアするならまだしも、単独で契約するのはおすすめできません。
ソフトバンク
ソフトバンクのポケットWiFiを単独で契約する場合、上限7GBのプランしかありません。
名称は「データし放題フラット」なのでデータ使用量の上限がないと思うかもしれませんが、混乱しないようにしましょう。
ドコモと同じくスマホのデータ量とのシェアができるオプションを契約できますが、ソフトバンクを利用していない人が単独で契約するには向いていません。
なおソフトバンクのスマホとポケットWiFiでデータ量をシェアする場合、ウルトラギガモンスター+ならポケットWiFiでの利用でもスマホと同様に指定された動画とSNSのサービスの通信量がノーカウントになります。
ただLINEの音声通話やビデオ通話がノーカウント対象外などSNSのすべての機能が無制限になるわけではないので、ワイモバイルやWiMAXのようなデータ量無制限のポケットWiFiほど便利とはいえません。
au
auのポケットWiFiはWiMAXプロバイダで提供されている端末と同じです。
他社と違い自社のLTE回線だけでなくWiMAX2+回線も利用しているので、データ量の上限がないプランがあります。
ドコモやソフトバンクと異なるのはスマホのデータ量をシェアできないことですが、月間データ量の上限なしで使える「WiMAX2+ フラット for DATA EX」を選べばシェアする必要もありません。
auのスマホやケータイを契約している場合はauスマートバリューmineを申し込むことでスマホの料金を安くすることができます。
広い意味でWiMAXプロバイダの1つと捉えれば、携帯キャリアの中でも唯一ポケットWiFiを単独で契約できる会社と言えます。
ただauスマートバリューmine自体は他の多くのプロバイダで適用できますし、その場合より安い月額料金でWiMAXを使えますからauに特段のアドバンテージがあるわけではありませんし、auユーザーにとってもauでポケットWiFiを契約するのはあまり意味がありません。
ワイモバイル
ワイモバイルはWiMAXと同様月間データ量の上限をなくすことができますが、標準で無制限のプランがあるわけではありません。
実際には上限7GBの「Pocket WiFiプラン2」にアドバンスオプションをつけることで上限をなくすことができます。
そのためワイモバイルの回線でポケットWiFiを月間データ量の上限なしで使いたい場合は、アドバンスオプションの料金を含め月額4,380円で使うことになります。
ただワイモバイルの強みは無制限のプランではなく、海外でポケットWiFiを利用したい場合にあります。
ワイモバイルでPocket WiFi海外データ定額を契約すれば国内向けの7GBとは別に海外での利用枠7GBをつけることができます。
特に月に1回以上海外に行くならば、わざわざ海外用のポケットWiFiをレンタルしたりプリペイドSIMを入手する手間が省けて1日あたり90円とレンタルより安いです。
しかも海外データ定額とアドバンスオプションの両立ができますので、海外としょっちゅう行き来するなら持つべきポケットWiFiはワイモバイル一択と言ってもいいほどです。
WiMAX
WiMAXは回線を提供するUQコミュニケーションズでは月額3,880円ですが、プロバイダを選べばデータ通信量を気にせずもっと安く使えるのです。
たとえばGMOとくとくBBの場合は、月額料金はUQコミュニケーションズと同等でも3万円以上ものキャッシュバックがつきますし、BroadWiMAXでは月額3,752円と安くなります。
そして機種は一部のプロバイダではUQコミュニケーションズで発売されるのと同じタイミングで発売されるので、必ずしもプロバイダだから最新機種が手に入らないというわけではありません。
そのためauやUQコミュニケーションズで契約するよりも各プロバイダで契約したほうが安上がりです。
どのキャリアや回線よりも安くデータ利用量の上限がなく使えますので、たっぷり使えるポケットWiFiを契約したいならWiMAXを選びましょう。
WiMAXをお得に契約する方法
WiMAXはキャンペーンを利用することでお得に契約ができます。
ただ取り扱っているプランがプロバイダによって違いますので、簡単な選び方を紹介します。
- 契約期間を選ぶ
WiMAXの契約期間は基本的には3年ですが、3年契約ならLTEオプションが無料で利用できるメリットがありますよ。
LTEオプションとはWiMAX端末についているハイスピードプラスエリアモードを利用することで、WiMAX2+とLTE回線を併用して通信環境を良くするものです。
このオプションの利用料は月額1,005円ですが、auスマートバリューmineの利用または3年契約をすることで無料にできます。
2019年10月から、BIGLOBEで1年プラン、UQ WiMAXで2年プランの販売が始まりました。
端末代が別になる代わりに違約金が1,000円と非常に安いほか、SIMカードのみの契約も可能になったので短期契約を考えているならばおすすめです。
- 月額料金が安いプロバイダで契約
WiMAXのキャンペーンはキャッシュバックと月額料金割引の2つに分かれますが、より利用しやすいのは月額料金割引です。
というのは、月額料金割引キャンペーンを行うプロバイダは購入時に手続きをすればその後は放置していても安く使えますし、中途解約をすることがあってもその時までは割引が効くからです。
キャッシュバックキャンペーンは契約期間の途中で受け取りの手続きをしなければならないため、万が一手続きを忘れたり受け取り時期の前に中途解約をしたりすると受け取れません。
たとえばGMOとくとくBBで契約した場合、キャッシュバックの手続きは11ヶ月後、そこから45日後が手続きの締切で振込は13ヶ月目の月末で振込日現在にWiMAXの契約を続けている必要があります。
またその手続のために必要なメールが、WiMAXを契約したときにGMOから付与されたメールアドレスにしか来ないので、そのアドレスを普段使わなかったとしても時期が来たら確認する習慣をつけなければなりません。
当サイト調べではキャッシュバックの受け取り率は半分より少ないです。
キャッシュバック額は現在30,000円前後で推移していますが、この金額は月あたり約833円の割引に相当しますから、なんとしてでも受け取らなければ損をすることになってしまいます。
少しでも忘れてしまう可能性があるなら、月額料金割引を行うプロバイダで契約しましょう。
月額料金割引を行うBroadWiMAXと、GMOとくとくBBでキャッシュバックを受け取れた場合と受け取れなかった場合の価格を比較しましたので、検討材料としてください。
GMOとくとくBB (キャッシュバック) | BroadWiMAX | |
---|---|---|
1・2ヶ月目 | 3,969円 | 2,999円 |
3~24ヶ月目 | 4,688円 | 3,752円 |
25ヶ月目以降 | 4,688円 | 4,412円 |
支払い金額合計 | 152,160円 | 128,626円 |
キャッシュバック | 30,000円 | ― |
実質月額 | 3,265円 | 3,573円 |
キャッシュバック未受取 | 4,227円 | ― |
最新のキャンペーン情報は下の記事で随時更新しています。
- 最新機種を選ぶ
WiMAXを新規契約する際、端末はシリーズの最新機種を選びましょう。
Wシリーズの最新機種W06はWiMAX2+単独で下り最大558Mbps、au 4G LTE回線をWiMAX2+と併用するハイスピードプラスエリアモードで最大1.2Gbpsが出せます。
WXシリーズの最新機種はWX05で下り最大速度は440Mbpsまでしか対応していないものの、充電の持ちが良くバッテリーの交換が可能です。
ただしこれより古い機種、低い速度にしか対応していない機種でも使えないまたは遅くて困るようなことはなく、たとえばTriprouterは下り最大220Mbpsにまでしか対応していませんが、実効速度は6~21Mbpsと動画を観るには十分な速度が出ます。
ただ使いやすさや速度の点では最新機種のほうがいいのは一目瞭然ですので、プロバイダから指定されていない限り最新機種を契約するのが最も賢い選択です。
- 契約プランはギガ放題
契約プランは月間データ量の縛りがないギガ放題プランか、上限7GBのいわゆる通常プランの2択があります。
通常プランの設定をしていない一部のプロバイダもありますが、たとえ通常プランがあるプロバイダでも新規契約時にはギガ放題プランを選びましょう。
その理由は、多くのプロバイダで1・2ヶ月目のギガ放題プランの料金を通常プランと同じに抑えているため、まずお試しとしてギガ放題プランを使えるからです。
しかし最初に通常プランを選んでしまうと、ギガ放題プランに1・2ヶ月目で変更した場合に通常のギガ放題プランの料金がかかってしまいます。
WiMAXはギガ放題と通常プランの変更が毎月可能ですから、最初はギガ放題プランにしておいて、1・2ヶ月目でそれほど使わない、月あたりのデータ量が7GBより少なくなりそうな感じがすれば3ヶ月目以降は通常プランに切り替えて使うという方法が最もおすすめです。
そして、契約期間中旅行や出張で7GBを超えて使う機会があるのならば、前月にギガ放題にすることで上限なく使えるようになります。
- 結論!最も使いやすいポケットWiFiはこれ!
以上を踏まえると、最も使いやすいポケットWiFiをお得に契約するならば、次の組み合わせが最もおすすめです。
- 回線:WiMAX
- プロバイダ:BroadWiMAX
- 機種:W06またはWX05
- プラン:ギガ放題プラン
月間データ量の上限がなく使えるWiMAXを、契約期間中に別の手続きをすることなく常に安い月額料金で使えるBroadWiMAXで契約するのが最も分かりやすい方法です。
BroadWiMAXなら最新機種も端末代金無料ですから、回線代の他に端末代金が割賦で上乗せされるということもなく明快です。
キャンペーンの適用条件として新規契約時に指定のオプションの契約が必要ですが、そのオプションの解約をしたからといってキャンペーンの適用が解除されるわけではないので安心してください。
しかも端末を受け取ってすぐにオプションの解約が可能ですから、よほど忘れることはないでしょう。
ポケットWiFiには携帯のキャリアが出しているのもありますが、それ以外にもワイモバイルやWiMAXというポケットWiFiのみを出しているプロバイダがあります。
モバイルデータ通信のメインとしてガッツリ使う場合でも、サブ機として少なく使う場合でも、キャリアで契約するよりはポケットWiFi専門のプロバイダのほうが安く利用できます。
メインとして利用するなら、月間データ量の上限がないWiMAXが使いやすくエリアも広いので最も適しています。
プライベートで動画を大量に観たり日常的に音楽のストリーミングサービスを利用したりするならもちろんのこと、ビジネスでの利用でもデータ量の大きいパワーポイントの資料を送るなどの場面で上限がないポケットWiFiのほうが使い勝手がいいことはいうまでもありません。
そしてプロバイダを選べば料金を抑えることができるだけでなく、回線事業者のUQコミュニケーションズを含めどのプロバイダを選んでも通信品質が同じですので安かろう悪かろうということもなく安心です。
月額料金を抑えるキャンペーンを適用してWiMAXを契約すれば、キャッシュバックのような受け取り忘れもなく契約時点から解約までポケットWiFiを安く使えますよ。