モバイルWi-Fiを短期間だけ利用したい場合、プリペイド型のモバイルWi-Fiを契約するという方法があります。
プリペイド型のモバイルWi-Fiはどこで契約できるのか、プリペイド型のモバイルWi-Fiを契約するメリットについて解説します。
目次
プリペイドのポケットWi-Fiはある?
ポケットWi-Fiは、2年間または3年間の継続利用を前提とした長期契約割引を適用して契約するのが一般的です。
例えばワイモバイルの「Pocket WiFiプラン2」を契約期間なしで利用すると月額料金は6,152円(税込)ですが、3年間の継続利用を前提として契約すると「おトク割」が適用され月額料金が3,992円(税込)になります。
しかし契約満了月または契約更新月以外に契約種別の変更や解約をすると契約解除料がかかるため、旅行や出張など短期間だけ利用したい場合や、試しにモバイルルーターを使ってみたい場合には料金が割高になってしまうというデメリットがあります。
短期間だけモバイルWi-Fiを使いたい場合は、プリペイド型が便利です。
プリペイド型のモバイルWi-Fiは、端末の料金と通信料を購入時に前払いすることで、決められた期間だけデータ通信が利用できるモバイルルーターです。
プリペイドのポケットWi-Fiを契約できる企業
プリペイド型のモバイルWi-Fiは、ワイモバイルやWiMAX(UQコミュニケーションズ)のホームページでは取り扱っていませんが、TRE MOBILE PACKやMOBILE PLANNINGで契約できます。
TRE MOBILE PACKで契約できる主な機種の契約期間、最大通信速度(上り/下り)、金額、月額料金(概算)は以下の通りで、いずれも初月無料です。
機種名 | 契約期間 | 最大通信速度
上り/下り(Mbps) |
金額(税込) | 月額料金(概算) |
502HW | 13ヶ月 | [LTE]187.5/37.5
[AXGP]165/10 |
99,800円 | 8,316円 |
502HW | 24ヶ月 | [LTE]187.5/37.5
[AXGP]165/10 |
134,600円 | 5,852円 |
GL09P | 13ヶ月 | [LTE]75/25
[AXGP]110/10 |
102,652円 | 8,554円 |
GL09P | 24ヶ月 | [LTE]75/25
[AXGP]110/10 |
123,233円 | 5,357円 |
契約期間満了後は、継続パックを購入すれば延長して利用できます。
MOBILE PLANNINGで契約できる主な機種の契約期間、最大通信速度(上り/下り)、金額、月額料金(概算)は以下の通りで、いずれも初月無料です。
機種名 | 契約期間 | 上り/下り(Mbps) | 金額(税込) | 月額料金(概算) |
601HW | 13ヶ月 | [LTE]187.5/37.5
[AXGP]165/10 |
58,859円 | 4,904円 |
601HW | 25ヶ月 | [FDD-LTE]350/37.5
[AXGP+TDD-LTE]612/13 |
75,244円 | 3,135円 |
GL06P | 4ヶ月 | [LTE]75/25 | 31,135円 | 10,378円 |
GL06P | 13ヶ月 | [LTE]75/25 | 49,298円 | 4,108円 |
GL06P | 25ヶ月 | [LTE]75/25 | 71,351円 | 2,973円 |
契約期間満了後は、チャージプランで延長すれば継続利用できます。
プリペイドでポケットWi-Fiを契約するメリット
ポケットWi-Fiをプリペイドで契約すると、契約解除料がかからない、契約期間が選べる、端末を返却する手間がないなどのメリットがあります。
あらかじめ料金を払うので契約解除料がかからない
通常のモバイルルーターには最低契約期間などの条件があり、契約満了月または契約更新月以外に契約種別の変更や解約をすると契約解除料がかかるのが一般的です。
例えばワイモバイルの場合、Pocket WiFiプラン2では3年単位の契約となり、契約期間中の解約には契約解除料10,260円(税込)がかかります。
プリペイド型のモバイルルーターには最低契約期間などの条件がなく利用料金はあらかじめ払っておくため、解約する際に契約解除料がかかりません。
また通常のモバイルルーターは契約時に契約事務手数料3,240円(税込)が別途必要ですが、プリペイド型のモバイルルーターでは契約事務手数料は前払い料金に含まれています。
契約期間が選べる
通常のモバイルルーターは、2年間または3年間の継続利用を前提とした長期契約割引を適用して契約するのが一般的です。
長期契約割引により月額利用料金を抑えることはできますが、長期間の利用を前提としている契約のため、旅行や出張の間だけ使うといった短期間の利用には向いていません。
プリペイド型のモバイルルーターは、用途に応じて期間を選んで契約できるので、短期間の利用でも料金を抑えられます。
端末を返却する手間がない
旅行や出張などでモバイルルーターを使う場合、レンタルサービスを利用するという方法もあります。
しかしレンタルサービスの場合は契約期間が満了すると端末を返却しなければならず、次に使う時には改めて端末をレンタルしなければなりません。
プリペイド型のモバイルルーターは、商品の購入時に支払う料金に端末の代金も含まれているため、契約期間が満了しても端末やSIMカードを返却する手間がありません。
延長して利用したい場合には同じ端末をそのまま使うことができるので、改めて端末を借りる必要がないのも便利です。
ワイモバイルとプリペイド、どちらがお得?
モバイルWi-Fiを使う場合、ワイモバイルとプリペイドのどちらがお得なのか、加入月を含む24ヶ月間加入した時の料金を比較してみましょう。
ワイモバイルでは603HWを、プリペイド(MOBILE PLANNING)では603HWと同じ通信速度で使える601HWを、それぞれ24ヶ月間利用した時の料金は以下の表の通りです。
契約事務手数料 | 月額料金 | アドバンスオプション | 契約解除料 | 合計 | |
ワイモバイル | 3,240円 | 3,992円 | 739円 | 10,260円 | 127,044円 |
プリペイド | - | 3,135円(※) | - | - | 75,243円 |
※プリペイドの月額料金は、「MPモバイル Pocket Wi-Fi 4G LTE 601HW」の「初月無料+24ヶ月パック」の料金75,243円(税込)を24等分した金額(小数点以下四捨五入)。
ワイモバイルで603HWを利用した場合、「Pocket WiFiプラン2」(税込み月額3,992円)に、7GBを超えても高速通信ができる「アドバンスオプション」(税込み月額739円)を付けると24ヶ月間で113,544円(税込)です。
さらに契約事務手数料3,240円(税込)、契約解除料10,260円(税込)が別途かかってくるので、合計は127,044円(税込)となります。
プリペイドの場合、「MPモバイル Pocket Wi-Fi 4G LTE 601HW」の「初月無料+24ヶ月パック」が75,243円(税込)です。
契約事務手数料や契約解除料はかかりません。
表から分かる通り、ワイモバイルよりもプリペイドの方が1ヶ月あたり約1,596円も安く使えます。
またプリペイドの場合は24ヶ月分の料金で利用可能期間が25ヶ月間あるので、通信料が1ヶ月分お得です。
ただし、プリペイドではアドバンスオプションを使うことができません。
当月のデータ通信量が7GBを超えた場合は追加データ量のチャージもできないので、当月末まで最大通信速度が128Kbpsに制限されることに注意しましょう。
ポケットWi-Fiを短期間だけ利用するならプリペイドがお得
ポケットWi-Fiは、2年間または3年間の継続利用を前提とした料金体系になっているため、短期間だけ利用する場合には割高です。
短期間だけポケットWiFiを使いたい場合、レンタルサービスを利用する以外にプリペイドで契約するという方法があります。
プリペイド型のモバイルルーターは、TRE MOBILE PACKやMOBILE PLANNINGなどで契約できます。
プリペイド型のWi-Fiルーターを使うメリットは、契約解除料がかからない、契約期間が選べる、端末を返却する手間がないという点にあると言えるでしょう。
ワイモバイルとプリペイドのWi-Fiルーターを比較すると、プリペイドの方が約1,600円弱も安く使えることに加え、24ヶ月分の料金で25ヶ月間使うことができてお得です。