現在、モバイルルーターとしてWiMAXとワイモバイルのポケットWiFiが提供されていますが、一体どちらが良いのでしょうか?どちらも一長一短があり迷うところですね。
使い放題プランならばワイモバイルよりもWiMAXのほうが2年間で20,000円以上お得になるので当サイトでは主にWiMAXを選ぶ方をおすすめします。
さらにポケットWiFiをおすすめする場合とWiMAXをおすすめする場合についてもまとめましたので参考にしてください。
ポケットWiFiの相場は月々いくら?
ポケットWiFiを利用する場合は月々いくらくらいかかるのでしょうか?
WiMAXの本家「UQ WiMAX」と多くのポケットWiFiを取り扱っている「ワイモバイル」で比較しました。
UQ WiMAXの料金プラン
WiMAXでは2種類の料金プランがあり、プランによる端末の指定はありません。
ただしUQ WiMAXで提供されているプランはギガ放題プランの1種類のみなので注意してください。
ギガ放題
月間データ容量が無制限のプランで、月々どれだけ利用しても料金は定額です。
しかし、3日間で10GBを超えて利用すると、混雑回避のため10GBを超えた翌日18時から翌2時頃まで通信速度が約1Mbpsに制限されます。
さらにWiMAX2+通信とau 4G LTEを併用するハイスピードプラスエリアモードで月間7GBを超えて使用した場合も、通信速度が下り最大128kbpsに制限されるので注意しなければなりません。
UQコミュニケーションズ以外のWiMAXプロバイダで選べるライトプラン
ライトプランは月間データ容量が7GBまでのいわゆる通常プランで、それを超えて利用すると通信速度制限がかかります。
UQ WiMAX・BIGLOBE WiMAXでは取り扱いを終了していますが、他のWiMAXプロバイダではライトプランやツープラスプランなどという名称で提供されています。
ただし通常プランで7GB超過後の通信速度はおよそ128kbpsに制限されてしまうので注意が必要です。
128kbpsの速度ではWebサイトの閲覧すらままならないほどなので、ほとんどのインターネットサービス利用に支障が出るでしょう。
ワイモバイルの料金プラン
ワイモバイルでは2つの料金プランが提供されていて、プランごとに対象となる端末が異なります。
Pocket WiFiプラン2
月間データ容量が7GBまでのプランで、超過すると速度制限がかかり最大通信速度が128kbpsとなります。
WiMAXのライトプランと同様のものですが、アドバンスオプションへ加入すれば月間通信量を上限無しで利用することができます。
ただし標準モードで7GBを超えてから端末の通信モードをアドバンスモードに切り替えた場合、高速通信が使い放題のアドバンスモードでも通信速度が128kbpsに低速化するので注意してください。
対象端末は803ZTや801HW、603HWです。
Pocket WiFi海外データ定額
国内と海外で月間データ容量が7GBずつ使えるプランで、Pocket WiFiプラン2と海外データ定額を組み合わせた内容となっています。
国内で7GB超過すると最大通信速度が128kbpsとなりますが、海外で7GB超過するとさらに遅い64kbpsの制限速度となります。
海外へ旅行や出張が多い場合は、新たに海外用ポケットWiFiをレンタルする必要もないので便利ですね。
対象端末は701UCです。
月額料金の比較
実際にUQ WiMAXとワイモバイルの月額料金はいくらになるのでしょうか。
UQ WiMAXのギガ放題プランとワイモバイルのPocket WiFiプラン2で2年間の総額を比較します。
料金プラン | 月額料金 | 端末代金 | 2年間総額 |
UQ WiMAXギガ放題 | 3,880円 | 15,000円 | 108,120円 |
ワイモバイルPocket WiFiプラン2 | 3,696円 (アドバンスオプション加入時は別途684円・初月のみオプション無料) | 19,440円 | 108,144円 (アドバンスオプション加入時123,876円) |
ワイモバイルで7GBまでしか使わなくても月間データ容量無制限のオプションをつけても、WiMAXギガ放題プランのほうが安く済むことが分かります。
また、月に7GBあれば十分ならライトプランのあるプロバイダを選べば記載した料金よりももっと安くWiMAXを利用できますよ。
ポケットWiFiとWiMAX徹底比較!どちらが使いやすい?
次はポケットWiFiの方が良い場合とWiMAXの方が良い場合を挙げていきます。
自宅がWiMAXのサービスエリア外ならポケットWiFi
自宅などネットをよく利用する場所がWiMAXのサービスエリア外ならポケットWiFiを利用するのがおすすめです。
WiMAXでもLTEオプションを利用すればWiMAXのサービスエリア外でネットへ接続することができますが、LTEで通信できるのは月7GBまでですし、LTEオプションを利用した月にはオプション料金が1,005円加算されてしまいます。
そのためWiMAXのサービスエリア外ならあらかじめLTE通信を行うポケットWiFiを選んだ方が良いです。
また、近年では携帯各社で大容量のプランを提供しているので、あまりネットを使わない場合にはポケットWiFiを持たずにスマホのテザリングを利用してネットを楽しむのも一つの方法です。
使い放題プランの使い勝手で選ぶならWiMAX
UQ WiMAXギガ放題プランの料金は月額3,880円で端末代金15,000円も必要ですが、他のWiMAXプロバイダならもっと安くギガ放題プランを利用できるのでポケットWiFiとの差額が大きく開きます。
さらにポケットWiFiですと標準モードと使い放題のアドバンスモードの切り替えが必要ですが、WiMAXは切り替えいらずでそのまま使えます。
通信可能エリアはLTE>WiMAX2+>AXGPの順の広さなので、au 4G LTE通信とWiMAX2+通信の両方に対応しているWiMAXルーターが最もカバー率が良く、WiMAX2+通信単独でもAXGPエリアより広範囲をカバーしていると言えます。
契約期間中に使い方が変わる可能性があるならWiMAX
WiMAXならば契約期間中のプラン変更が自由で、ギガ放題プランと通常プランを契約解除料なしで随時変更できます。
ただし通常プランとギガ放題プランを取り扱いしているプロバイダであることが前提なので注意してください。
一方ワイモバイルのポケットWiFiでは契約期間中のプラン変更はできません。
もしPocket WiFiプラン2から海外データ定額へ変更したければ、一度契約を解除してからの再契約という形になり、その際端末代金の残債があれば支払わなくてはならないのです。
ワイモバイルで契約期間中にできる変更はPocket WiFiプラン2で高速通信が使い放題のアドバンスオプションをつけたり外したりするくらいです。
WiMAXはMVNOを利用すればさらにお得
WiMAXはMVNOの格安プロバイダを利用すればさらにお得になります。
WiMAX本家のUQ WiMAXと、月額料金業界最安級のBroad WiMAXの料金を比較すると以下のようになります。
プロバイダ | 料金プラン | 月額料金 | 3年間総額 |
UQ WiMAX | ギガ放題 | 3,880円 | 154,680円 ※端末代含む |
Broad WiMAX | ギガ放題プラン | 1~2ヶ月:2,999円 3~24ヶ月:3,752円 25~36ヶ月:4,041円 | 128,986円 |
3年契約のBroad WiMAXに合わせて3年間の総額を算出しました。
UQ WiMAXとBroad WiMAXを比較すると、3年間で約26,000円もBroad WiMAXの方が安くなりますね。
WiMAXならこういったMVNO経由で契約すると通信費をかなり節約できるのが魅力です。
まとめ
モバイルルーターのWiMAXとポケットWiFiには、どちらも月間データ量無制限のプランと制限のあるプランの両方が設定されている一方、契約期間には違いがあります。
WiMAXでは使い放題のギガ放題プランと月間7GBまでのプランがあり、プロバイダによって2年や3年の契約期間が定められているケースと契約期間の縛りがないケースがあります。
ワイモバイルのポケットWiFiは月間データ容量に7GB制限がある国内専用プラン、海外でも利用可能なデータ定額プランがあり、国内ならオプション利用で月間データ量無制限で利用できます。
いずれも契約期間の縛りはありません。
料金はワイモバイルよりもUQ WiMAXが安く、さらにUQ WiMAXよりもMVNOでWiMAXを契約した方が安くなります。
そのため自宅がWiMAXのサービスエリア内なら迷わずWiMAXをMVNOプロバイダで契約することをおすすめします。