WiMAX

LTE・AXGP・WiMAXの違いを解説をしようと思う

投稿日:2016年10月15日 更新日:

高速モバイル通信サービスとして知られているWiMAX、LTE、AXGP。

プライベートや仕事に欠かせないスマートフォンやパソコンなどの端末を利用する私たちにとって、WiMAXやLTEといった言葉を耳にする機会は多いと思いますが、実際どのようなものか理解している人は少ないのではないでしょうか。

同じ通信サービスでも特徴は異なるため、より快適にネットを利用するためにも、3つの違いをしっかり理解しましょう。

LTEとは?

LTE とは、携帯電話会社が提供する通信方式です。

LTEは3Gの通信速度をさらに高速化させた規格で、NTTドコモはXi(クロッシィ)、 auは4G LTE、ソフトバンクはSoftBank 4G LTEとしてデータ通信サービスを提供しています。

今のLTEはどれくらい速いの?

下り最大14.4Mbps 上り最大5.76Mbpsの3Gに比べ、LTEは下り最大75Mbps 上り最大25Mbpsと通信速度は約5倍も速くなっています。

ちなみに、「下り」とはメールや動画、ホームページの閲覧などインターネットからデータを取り込むときの速度、「上り」とはメールやデータをインターネットへ送信するときの速度を表します。

例えば、YouTubeの動画を見る場合5Mbpsあればストレスなく見ることが出来る速度と言われているため、通信速度がかなり速くなっていることが分かります。

よくある誤解 LTEと4Gは同じではない

LTE(Long Term Evolution)は「長期的な進化や発展」という意味があり、3Gから4Gへの移行をスムーズに行うための繋ぎとして考案されたため3.9Gとも呼ばれています。

しかし、3Gと同じ周波数で4Gに近い通信技術を採用していることから、国際電気通信連合によってLTEを4Gと呼ぶことを認められたため、LTEを4Gの名称でサービスを提供している通信会社もあるのです。

LTEはFDD-LTE方式

LTEにはFDD-LTEとTD-LTEの2種類の通信方式があり、LTEはFDD-LTE方式を採用しています。

FDD-LTE(Frequency Division Duplex)とは、周波数分割複信という意味で、通信速度に使われる「上り」と「下り」、いわゆる送信と受信に別々の周波数を利用して、二重に通信を行う通信技術のことです。

FDD-LTEには、プラチナバンドという電波の繋がりやすい周波数帯が割り当てられている他、上りと下りの周波数帯の間にguard band(ガードバンド)と呼ばれる使用しない周波数帯を設けておくことで上りと下りの衝突を防いでいます。

LTEとプラチナバンドの関係

プラチナバンドとは、700MHz〜900MHzの周波数帯のことを言います。

周波数が低いため通信できるデータの容量は小さいものの、直進性が弱く建物などの障害物を回り込むことができるため、他の周波数帯よりも遠くまで電波を届けることが出来るのです。

また、日本では電波法により使用できる周波数帯が割り当てられており、既に多くの企業が使用しているため空き容量がとても少なく、価値が高い周波数帯という意味を込めてプラチナバンドと呼ばれています。

LTEはこのプラチナバンドを使用できることから、他の通信サービスよりも繋がりやすさに特化しているのです。

AXGPとは?

AXGPはPHSのメイン技術である「マイクロセル方式」と「TD-LTE方式」を採用し、さらに下り最大110Mbps上り15Mbpsとデータ通信を高速化させた通信方式です。

元々、PHS会社のWILLCOMが他の携帯電話よりも高速なデータ通信可能な次世代通信規格として開発しましたが、経営破綻に伴いソフトバンク傘下の電気通信会社Wireless City PlanningへAXGPの通信技術が継承されました。

そのため、現在ソフトバンクではSoftBank 4GとしてAXGPの通信サービスを提供しています。

回線混雑に強いマイクロセル方式

マイクロセルとは、PHSに使用される小出力基地局のことを言います。

数kmまで電波を出力できる携帯電話の基地局に比べて、マイクロセルは数百mと出力範囲が狭いため、1つの基地局に集中する利用者を分散させることが出来るのです。

このマイクロセルを細かく設置することをマイクロセル方式と言い、駅などの人口が集中しやすい場所でも簡単に設置できるため、回線の混雑を回避して通信をスムーズに行うことが出来ます。

通信障害に強いTD-LTE方式

AXGP はもう一つのLTEの通信方式であるTD-LTE 方式を採用しています。

TD-LTE(Time Division)とは、時分割複信という意味で、上りと下りに同じ周波数を使用しており、その周波数を短時間で分割して必要に応じて上りと下りの切り替えを行う通信技術です。

例えば、上りにアクセスが集中している時は上りに使用する周波数の枠を増やし、下りにアクセスが集中している時は下りに使用する周波数の枠を増やすというように、上りと下りに使用する周波数を調整することができます。

そうすることで、アクセス集中による通信障害を防ぎ、FDD-LTE方式よりも円滑な通信を行うことが出来ると言われています。

WiMAXとは?

WiMAXとは、UQコミュニケーションズが提供している無線のインターネット通信で、下り最大220Mbps上り最大10MbpsとLTEやAXGPに比べて速い通信速度を持っています。

AXGPと同じTD-LTE方式を採用しており、LTEに比べてアクセス集中による影響が少なく通信障害が起こりにくいため快適なインターネット通信が可能で、無線LANよりも広い範囲で高速通信を利用できるため、容量の大きいデータや動画などを見ることが多い場合に向いています。

通信容量面では有利なWiMAXですが、障害物に弱い2.5GHzの高い周波数を利用していおり、直進性が強く繋がりにくい弱点があります。

近年は大幅な基地局増強の結果、屋内の繋がりにくさが大幅に改善されました。

WiMAXに関する電波法設備規則が「出力電力を2倍(200mWから400mW)に」「端末アンテナ利得向上(2dBiから5dBi以下)」と改定されたことにより、送信出力やアンテナ増幅能力を強化できるようになりました。

例えば、メガホンを使って応援する場合、”声を大きくする”(=出力のUP)ことで音量を上げ、さらに”メガホンを大きくする”(利得の向上)ことで、より大きく拡声できるのと同じ原理です。

このような絶え間ない技術革新で、今後も「よりつながるWiMAX」を目指していきます。

引用:UQコミュニケーションズ

しかし、地下鉄や地下街などでは今なおエリア外のところも少なくなく、そのキャリアのエリアと比べると範囲が劣る点は否定できません。

auのLTEエリアも利用できるハイスピードプラスエリアモードを利用して、一時的にauスマートフォンと同一エリアとつながりやすさで運用することも可能です。

が、プラスエリアモード対応端末が必須となり、使用した月は7GBで128kbps通信制限と1,005円の費用が必要となります。

ギガ放題プランを契約していても、通信制限が発動したら月末まで128kbpsの低速通信から逃れることはできません。

WiMAXにおいてLTEを利用するということは、通信量無制限のメリットを手放すことなのです。

LTE・AXGP・WiMAXを比較

エリア

LTE通信エリアの人口カバー率はdocomo・SoftBank・KDDI3社すべてが99%以上を達成しています。低速の3Gエリアも含めるとNTTdocomoでは人口カバー率100%と、日本の通信インフラを担う企業として堂々たる数字です。

対するWiMAXは2012年に人口カバー率90%を発表して以来、公式でカバー率の変動をアナウンスしていません。

SoftBankのAXGPは、SoftBank4Gの人口カバー率99%に組み込まれているため、AXGP単独での数値は不明となっています。

繋がりやすさ

電波の繋がりやすさには周波数が関係しています。

低い周波数ほど電波を障害物を迂回し遠くに飛ばせますが、高い周波数では障害物に阻まれ遠くに飛びにくくなるのです。

そのため、2.5GHzの高い周波数帯を利用しているAXGPとWiMAXに比べて、800MHz前後のプラチナバンドを使用できるLTEは繋がりやすい通信規格と言えます。

しかし、どの通信規格も対応エリア内であれば問題なくインターネットを利用することが出来るため、エリアに対してあまり神経質になる必要はありませんよ。

使い勝手

近年LINEなどのSNSの普及によってインターネット上で動画や音楽再生、音声通話を利用してデータ通信量をたくさん使う人が増えてきました。

ジャニーズファンの中では、ジャニーズ動画を見るために1日で7GB以上消費する人もいるくらいです。

そのため、FDD-LTE方式を採用しているLTEよりもTD-LTE方式を採用しているAXGPやWiMAXの方が大容量通信を手軽に行うことができるため、容量制限に悩まされないネット利用が可能です。

また、WiMAXであれば通信速度が速い上に3日3GB通信制限後でも動画視聴できるほど高速なため、容量の大きいデータのやり取りや動画のダウンロードなどプライベートや仕事で頻繁にインターネットを使用する場合には大変使いやすいです。

通信量無制限なら日本国内はWiMAXが有利

通信会社の提供するプランにはデータ通信可能な使用量が決められていますが、WiMAXには通信量無制限のプランがあるため、容量を気にせずにインターネットを利用できるメリットがあります。

また、大手携帯電話会社だと、利用可能データ通信量を超過した場合、速度制限が適用され128kbpsへと通信速度がかなり低下しますが、WiMAXであればデータ通信量の超過を心配する必要がありません。

ただし3日間の合計通信量が3GBを超えたら、翌日の昼頃から翌々日の昼頃まで通信速度に制限がかかります。

速度制限中でもYouTubeをスムーズに見ることができるため、制限がかかったことに気づかない人もいるくらいですから速度に神経質になる必要はないでしょう。

通信量を気にせず無制限にインターネットを利用したい場合にはWiMAXをオススメします。

まとめ

WiMAX、LTE、AXGPを比較すると、繋がりやすさ・通信速度など電波の持つ特徴はそれぞれ異なりますが、WiMAXの通信量無制限は現時点で3つの通信方式の中でもメリットが大きいサービスであることがわかります。

LTEのに比べて地下鉄や地下街のエリア整備に遅れが出ているものの、日常的に使用する場所が対応エリア内であれば、容量を気にすることなく快適なインターネット通信を利用できます。

スマホが高性能化し動画や音楽コンテンツが普及する中、通信量無制限は最大の強みと言えるでしょう。

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