ケーズデンキ等の家電量販店でWiMAXを契約する際に気を付けたいのがプロバイダを選択できないという点です。
WiMAXは通信速度や繋がるエリアなどの機能面ではどのプロバイダでも差はありませんので、利用料金が一番の判断材料となってもいいのです。
店頭で申し込むプロバイダとインターネットから申し込むプロバイダを比べた場合、キャッシュバックなど特典キャンペーンや月額の利用料金を合わせてみると概ねインターネットからの申し込むプロバイダの方が安くなります。
店頭ならば説明を受けて疑問点を質問しながら契約ができること、またWiMAXルーターを直接受け取れるので即日にWiMAXを利用できるといったメリットはありますが、料金プランは高くなってしまうというデメリットがあります。
そう聞くと既に店頭で申し込んでしまった場合は、すぐにでも解約して乗り換えをしようと思われるかもしれませんが、WiMAXの解約や乗り換えには注意点があります。
「契約更新月以外に解約する際、違約金がかかる」という点です。
せっかく月額利用料の安いプロバイダを見つけても、契約更新月まで待ってから乗り換えをしないと損をしてしまうことがあります。
今回はケーズデンキでWiMAXを申し込んだ場合の解約の方法と契約解除料について解説します。
- スムーズな解約方法
- 契約解除料がかからない解約方法
- 契約解除料がかかる場合、いくらかかるのか
この3点を理解できれば、損をしない解約をすることができます。
ケーズデンキで契約したWiMAXの解約方法
家電量販店でWiMAXサービスを契約した場合は、その店の指定するプロバイダで契約することになります。
ケーズデンキの場合であれば、KT-WiMAXでの契約となります。
KT-WiMAXの解約については、電話やホームページ上での解約手続きは行っていません。
ホームページから解約申請書をダウンロードして、FAXもしくは郵送での手続きとなります。
KT-WiMAXではマイページが用意されていませんから、解約以外でも料金や契約内容の問い合わせなどはコールセンターを利用する必要があります。
プロバイダの公式サイトからダウンロードした解約申請書を送るだけ
手順としては以下の通りです。
KT-WiMAXホームページよりKTC通信サービス解約申請書をダウンロード
KTC通信サービス解約申請書のダウンロードページがわかりにくいのですが、こちらのページからダウンロードできます。
ダウンロードしたKTC通信サービス解約申請書を印刷し必要事項を記入
記入する必要事項は
- 契約者情報(住所、氏名、連絡先、生年月日等)
- 申込情報(契約している台数や契約者ID、機種情報など契約時の書類が手元にあるとスムーズに記入可能)
- 解約に関わる事項
です。
必要事項を記入した解約申請書を郵送またはFAX
KTC通信サービス解約申請書への記入を終えたら、KT-WiMAXのコールセンターまで郵送かFAXで送ります。
送付先は以下の通りです。
株式会社ケーティーコミュニケーションズ KT-WiMAXコールセンター
〒160-0023 東京都新宿区西新宿8-15-17 住友不動産西新宿ビル2号館 4F
FAX :03-5657-6731
不備があると受理してもらえない
注意したいのが、必要事項の記入漏れや誤り等があると受理されず、再度書類を作り直さなければならない点です。
解約の手続きにも遅れが生じるので、契約更新月に解約したい場合や、次の月に料金を払いたくない場合は特に注意しましょう。
解約したい月の20日必着
解約したい月の20日までに受理された分がその月での契約解除となります。
もし20日を過ぎてからの受理となると次の月も契約が継続してしまいます。
特に契約更新月を過ぎてからの解約は別途違約金がかかるので注意が必要です。
20日付近は混雑して手続きが遅れる場合もありますので、日数に余裕を持って行うようにすると良いでしょう。
契約更新月を確認する方法
契約更新月は契約したプランによって変わりますが、すべてのプランで「契約満了月の次月」とされています。
KT-WiMAXのホームページの各プランの説明欄に、契約満了月の記載があるので確認ができますよ。
2年プランの場合
KT-WiMAXでは以下のプランが2年プランに該当します。
- KT-WiMAX FLAT ツープラス(2年)ギガ放題
- KT-WiMAX FLAT ツープラス(auスマホ割2年)ギガ放題
- KT-WiMAX FLAT ツープラス(2年)
- KT-WiMAX FLAT ツープラス auスマホ割(2年)
課金開始日を含む月の翌日を1ヶ月目とした24ヶ月間を契約期間とし、25ヶ月目が契約更新月です。
24ヶ月目の末日、もしくは25ヶ月目内に解約の申し出がない場合は、同様の2年間の契約が自動更新されます。
例えば2017年の8月に契約を行った場合、2019年の9月が契約更新月となります。
3年プランの場合
KT-WiMAXでは以下のプランが3年プランに該当します。
- KT-WiMAX FLAT ツープラス(3年)ギガ放題
- KT-WiMAX FLAT ツープラス(3年)
課金開始日を含む月の翌日を1ヶ月目とした37ヶ月間を契約期間とし、38ヶ月目が契約更新月です。
37ヶ月目の末日、もしくは38ヶ月目内に解約の申し出がない場合は、同様の3年間の契約が自動更新されます。
例えば2017年の8月に契約を行った場合、2020年の9月が契約更新月となります。
4年プランの場合
KT-WiMAXでは以下のプランが4年プランに該当します。
- KT-WiMAX FLAT ツープラス auスマホ割(4年)
課金開始日を含む月の翌日を1ヶ月目とした48ヶ月間を契約期間とし、49ヶ月目が契約更新月です。
48ヶ月目の末日、もしくは49ヶ月目内に解約の申し出がない場合は、同様の3年間の契約が自動更新されます。
例えば2017年の8月に契約を行った場合、2021年の9月が契約更新月となります。
マイページはないのでコールセンターかお客様サポートページから連絡
WiMAXの契約期間は長期に渡るので、どうしても契約更新月を忘れがちです。
契約時の書類等があれば確認できるのですが、ない場合はプロバイダへ問い合わせを行いましょう。
KT-WiMAXの場合はホームページ上に会員ページが用意されていないので、
- コールセンターへ問い合わせ(tel:0120-980-886 年中無休:10~20時)
- KT-WiMAXのホームページにあるお問い合わせフォームから問い合わせ
この2つのいずれかで行うことになります。
契約解除料はどれくらい?
契約更新月以外の月で解約を行うと契約解除料がかかります。
もし利用料金が安い他のプロバイダのWiMAXサービスへの乗り換え等を検討している場合でも、契約解除料に注意しないと損することになります。
また解約した場合だけではなく、同じKT-WiMAX内での料金プラン変更を行った場合でも契約解除料がかかる場合もあります。
同じ契約期間内でのギガ放題プラン(月のデータ使用量に制限がないプラン)とFLATツープラス(7GBまでと使用制限があり、超えた場合通信速度制限がかかるプラン)の変更の場合は料金がかかりませんが、それ以外の料金プランの変更や契約期間が異なるプランへの変更の場合は契約解除料がかかります。
また料金プランの変更があった場合はおトク割、長期利用割引などの月額料金の割引が無くなる点にも注意が必要です。
よく確認した上での手続きをおすすめします。
契約解除料は、契約プランとKT-WiMAXの契約期間によって変動します。
2年プランの場合
課金開始日を含む月から最初の13ヶ月間は別途20,900円、14ヶ月目~25ヶ月目は15,400円、26ヶ月以降は10,450円かかります。
3年プランの場合
課金開始日を含む月から最初の13ヶ月間は別途20,900円、14ヶ月目~25ヶ月目は15,400円、26ヶ月以降は10,450円かかります。
4年プランの場合
課金開始日を含む月の翌月から最初の12ヶ月間は別途20,900円、13ヶ月目~24ヶ月目は15,400円、 25ヶ月目~48ヶ月目は10,450円、 49ヶ月目以降も10,450円かかります。
まとめてプランを使った場合はまとめてプラン解除料が上乗せされる
KT-WiMAXの解約についてもう一点注意したいのが、契約しているのが「まとめてプラン」の場合はさらにまとめてプラン解除料がかかるという点です。
「まとめてプラン」とはケーズデンキが店頭でのWiMAXキャンペーンの中で案内しているプランのことで、タブレット等の端末購入とKT-WiMAXまとめてプランでの契約を同時に行うことで、割引になるといったものです。
しかしこの「まとめてプラン」は実質、割引される金額とほぼ同等の料金をWiMAXの月額料金に上乗せしながら払う分割払いなので、金額としてのメリットは少ないプランと言えるでしょう。
もし契約しているプランが「まとめてプラン」の場合、解約する際に残っている上乗せ金額分の料金を払わなくてはなりません。
契約解除料と合わせると高額になりますので、十分に注意が必要です。
特に店舗でKT-WiMAXの契約を行った場合は、一度確認しましょう。
まとめ
KT-WiMAXの解約を行う際に注意したいポイントは以下の4点です。
- 解約は申請書を郵送もしくはFAXにて送付
- 当月内の解約の申し込み期限は毎月20日、それ以降は翌月扱い
- 契約満了月の末日もしくは契約更新月以外の解約には契約解除料の支払いが必要
- まとめてプランはWiMAXの違約金にプランの契約解除料が加算
この点に気を付けて解約の手続きを進めないと高額な解約料金を払うことになります。
せっかくキャッシュバック特典や利用料金がお得なプロバイダに乗り換えをしても損をしてしまう場合もあります。
とくにまとめてプランを契約していて、契約から解約までの期間が短いときは契約解除料の総額が高いので、違約金負担サービスのあるBroadWiMAXを利用したとしてもまとめてプランの違約金分は足が出るでしょう。
それでも20,900円を上限として違約金相当額がキャッシュバックされるので、負担を少しでも減らしたいならBroadWiMAXに乗り換えるのがおすすめです。