インターネット環境を何にするかという問題は、とても悩ましいものですよね。
たくさんの企業が様々なプランを提供しているし、そもそも自分には固定回線とポケットWiFiのどちらが適しているかわからなくなってしまうこともあるでしょう。
ここでは、固定回線のプロバイダeoとWiMAXを詳しくご紹介します。
それぞれの料金はもちろんのこと、通信速度やデータ量制限、解約費用まで徹底比較をしていますので、ぜひインターネット回線を選ぶ際の参考にしてください。
eoはどんなプロバイダ?
そもそもプロバイダとはインターネットの接続サービスをおこなう事業者のことをいい、パソコンやタブレット端末をインターネットへ接続するには、プロバイダを契約しなければなりません。
eoは、関西電力グループのケイ・オプティコムが運営しているインターネットプロバイダです。
eoが一般家庭向けに提供しているサービスには、eo光ネットの他に光テレビや光電話、電気などがあり、まとめて契約することで割引が適用される『eo暮らしスタート割』などのキャンペーンがあります。
それではeo光ネットがどのようなサービスを提供しているか詳しく解説していきます。
eo光ネット
eo光ネットはインターネット回線とプロバイダを一体で提供するサービスで、このサービスに契約をすることによりパソコンなどの通信機器をインターネットへ接続することができます。
1ギガ・5ギガ・10ギガの3つのコースによって、それぞれ通信速度や料金に違いがあり、住宅環境によっても料金が変化します。
以下の表をご覧ください。
eo光ネット【ホームタイプ/メゾンタイプ】(戸建て住宅向けサービス)
eo光ネット 【ホームタイプ】
| 初期費用 | 契約事務手数料 | 3,000円(税抜き) |
標準工事費 | 0円※1 | ||
コース | 1ギガコース | 12ヶ月目まで2,953円 2年目4,953円/月(税抜き)※1※2 | |
5ギガコース | 12ヶ月目まで2,953円 2年目5,419円/月(税抜き)※2 | ||
10ギガコース | 12ヶ月目まで3,471円 2年目5,937円/月(税抜き)※2 |
(2019年10月現在)
※1 キャンペーン適用時価格
※2 月額料金は通信料、プロバイダ料回線終端装置(ルータ)すべて込み
※2 即割適用時価格。2年間利用の縛りあり。
eo光ネット【マンションタイプ】 (集合住宅向けサービス)
VDSL方式 | モデムレンタルの場合 | 初期費用 3,000円 | 2年目まで3,024円 3年目~3,524円(税抜き)※1 |
モデム買取の場合 | 初期費用 11,286円 | 2年目まで2,624円 3年目~3,124円(税抜き)※1 | |
VDSL-S方式 | モデムレンタルの場合 | 初期費用 3,000円 | 2年目まで3,291円 3年目~3,791円(税抜き)※1 |
モデム買取の場合 | 初期費用 21,286円 | 2年目まで2,891円 3年目~3,391円(税抜き)※1 | |
イーサネット方式 | 3,000円※1 | ||
光配線方式 | 3,000円※1 |
(2019年10月現在)
※提供方式の選択はできません
※初期費用はキャンペーン適用時価格
※月額料金は通信料、プロバイダ料回線終端装置(ルータ)すべて込み
※1マンションの規模等により料金が異なる場合があります。
ホームタイプとメゾンタイプにある2つのコースの1ギガや5ギガという単位は、通信速度を示しています。
1ギガコースのデータ転送速度は最大1Gbpsという高速通信で、5ギガコースはその5倍の回線速度です。
これだけの速度があれば、高画質動画の視聴や、ルータを利用した複数端末の無線同時接続、大容量データのやりとりなどをしても全くストレスを感じることなく利用できますね。
プロバイダのアピールする最大通信速度は、ユーザーが実際に使用する際の通信速度とギャップがある場合があります。
ですが、eo光ネットはユーザーが測定サイトで測定をおこなったデータを集計し実測値の速かったサービスを表彰するRBB SPEEDAWARD 2016の固定回線の部最優秀賞を受賞しています。
通信速度の信頼度は大変高いといえるでしょう。
かつてはeoモバイルWiMAXを提供していた
テレビに固定電話に固定回線と、数多くの電気通信サービスを提供するeoですが、かつてはモバイル通信サービスもおこなっていました。
それがeoモバイルWiMAXです。
2015年にサービス終了がアナウンスされ、2016年6月30日に提供終了となったeoモバイルWiMAXですが、撤退理由は2つあります。
1つめの理由は、LTE通信やWiMAX2+の普及と高速化です。
2つめの理由は、ケイ・オプティコムが2014年6月より開始をした個人向けマルチキャリアMVNOサービスのmineoが好評を博したためです。
格安SIMのmineoは同じケイ・オプティコムが運営
2014年6月にケイ・オプティコムがサービスを開始したmineoですが、現在も利用者は伸び続け、iPhoneにもっとも多く挿されている格安SIM第1位になりました。
その他にもmineoのサービスはいろいろな賞を受賞しており、もっとも注目されている格安SIMサービスといっても過言ではありません。
eo光とWiMAX徹底比較!便利でお得なのはどっち
eo光ネットとWiMAXの違いは、固定回線か移動体通信かにあります。
端的に言えば、eo光は自宅でインターネット接続をするためのもので、WiMAXは持ち歩くことによって場所に縛られずどこででもインターネット接続をするためのものです。
これだけを聞くと、利用場所にとらわれることなく自宅以外でも使うことのできるWiMAXのほうが断然便利に感じますよね。
ですが、実際には固定回線のeo光とポケットWiFiのWiMAXにはそれぞれメリットとデメリットがあり、インターネットをどのように利用しているかによって得をする選択は変わります。
それぞれのサービスをよく知ることで、どちらのサービスを選ぶのが自分にとって最適かが見えるでしょう。
それでは、eo光ネット1ギガコース(ホームタイプ)とUQ WiMAXギガ放題を表にして詳しく比較します。
eo光ネット【ホームタイプ】 | UQ WiMAXギガ放題(2年) | |
1ギガコース | ||
契約事務手数料 | 3,000円(税抜) | 3,000円(税抜) |
端末代 | 0円 | 15,000円(税抜) |
月額料金 | 1~12ヶ月目2,953円 13ヶ月目以降4,953円 | 3,880円(税抜) |
契約解除料 | 6,000円~12,000円 引込線撤去費用10,000円 ※標準工事費分割払いの残債があれば一括払いが必要 | 1,000円 |
通信速度 | 最大1Gbps(1,000Mbps) | 最大1.2Gbps |
通信量制限 | 5TB/月 | 月間データ量上限なし※ |
※ただし、3日で10GB利用時は速度規制あり
WiMAXは固定回線の代わりになる?
WiMAXは外出先でのインターネット接続に大変活躍をしますが、もちろん、自宅での利用も可能です。
通信端末の同時接続は最大16台まで可能なため、家族全員で利用することができます。
ですが、通信速度や通信量制限、通信の安定性の面において、WiMAXと固定回線では大きな差があります。
高容量のデータをやり取りする方や、ネットワーク通信の安定性が重要になる方には固定回線が向いているでしょう。
では、固定回線代わりでは使えないのでしょうか?
例えば、大容量データのやり取りをする機会がそんなに多くないユーザーの場合、WiMAXは固定回線の代わりとして十分活躍してくれます。
WebブラウザやSNSの場合1ページあたりに必要となるデータ通信量はおよそ125kb~1Mbps程度なので、10GBのデータ量があれば最低3000ページ以上を閲覧することができます。
また、中画質(512kb程度)のネット動画の場合は約33時間の視聴が可能です。
一般的なインターネットの利用では困ることは少ないでしょう。
WiMAXを固定回線として使うメリットとデメリット
WiMAXを固定回線として使うメリットの中で、特に大きなメリットとなるのは、回線工事が不要であることでしょう。
自宅に固定回線を導入する際には工事をする必要があり、工事には立ち会う必要もあるため、日程調整などが意外と手間です。
場合によっては契約をしてから実際にインターネットに接続するまで、数週間を要することもあります。
WiMAXの場合は、ルーターの簡単な組み立てと設定を済ませるだけでよいので、届いたその日から利用を開始することができるのです。
さらに、工事費や撤去費用の心配をする必要もありません。
また、月にかかる費用を安くすることも可能です。
月にそこまで大容量を使わないのであれば、月間7GB上限のいわゆる通常プランにすることで、月額料金を3,000円以下に抑えることができます。
では、デメリットはなんでしょうか?
固定回線に比べてWiMAXは通信速度が遅いことや通信が不安定になることがあり、速度制限も固定回線と比較すると厳しい設定になっていることが挙げられます。
一般的な使用をするユーザーにはネックになることはありませんが、高容量のオンラインゲームやデイトレードなど通信の安定性が重要な用途に使う場合、また大容量のデータを頻繁にやり取りする場合には、WiMAXを固定回線代わりで利用するのには向いていないでしょう。
まとめ
eoは、格安SIMで有名なmineoを運営するケイ・オプティコムが提供している光回線のプロバイダで、WiMAXと比べると通信速度と安定性では固定回線であるeoのほうが優れています。
しかしWiMAXには導入の際に手間がかからないことや月額料金の安さ、そして利用する場所にとらわれないなどの便利さがありますし、データ量制限のないプランの登場や通信速度の向上によって、固定回線の代替としても十分遜色のない性能に近づきました。
3日で10GBのデータ量制限はありますがこのデータ量を使い切るにはLINEの通話では約555時間必要ですし、中画質の動画であれば約33時間、高画質動画の動画も約16時間視聴が可能です。
一般的なインターネット利用をするユーザーであれば、WiMAXを選ぶことで自宅以外でもネットができたり、回線工事の手間が不要になるなどのメリットがあります。
自分に合ったサービスを選ぶことで、よりお得で快適なインターネットライフを楽しみましょう。